2021.03.15

NBAオールスターで起きた“待遇格差”…カリーとサボニスのロッカーの違いが話題に

某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 去る3月8日(現地時間7日)に開催された「NBAオールスター2021」。試合は、170-150でチーム・レブロンがチーム・デュラントを下し、コービー・ブライアントMVP賞にはフィールドゴールを全て成功させてゲームハイの35得点を記録したヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)が選出された。

 さて、オールスターのオフコートトピックと言えば、この日のために用意された選手たちのエクスクルーシブなシューズが最大の醍醐味だ。しかし、今年はそれ以上に、同ゲーム常連のスーパースターとまだまだ伸び代のあるA級選手の“待遇格差”も大きな話題となった。

 それが顕著に現れたのが、選手個人に与えられたロッカーのサイズ。ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)と、KDの代替選手として試合に出場したドマンタス・サボニス(インディアナ・ペイサーズ)のロッカーを比較してみると…。

 カリーには広々としたロッカーが与えられているのに対し、サボニスには取って付けたかのような仮設のロッカーが振り分けられている。

 一方、ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)は、この中間のグレードに値するミドルサイズのロッカーを手に入れていたようだ。


 
 SNSのコメント欄には「(カリーは)2度のMVP受賞、3個のリングを獲得した歴代最高のシューター。サボニスはナイスガイ」、「いやいや、目の錯覚だ。カリーは6フィート前半だが、サボニスは鶴のように背が高いからな」、「サボニスはウォルマートのロッカーを手に入れたのか」と、アメリカらしい滑稽なジョークが飛び交っている。

 現実的に考察すると、カリーやヨキッチの横のロッカーがそれぞれ空いていることから、ソーシャルディスタンスを確保するための措置だと思われる。

 しかし、天と地がひっくり返っても、カリーにサボニスの仮設ロッカーが与えられることはなかっただろう。NBAにおいて、ちょっとした選手間格差があるのは周知の事実。例えば、昨年のバブル開催でもホテルのルームサイズの違いが取り沙汰にされ、JJ・レディック(ニューオーリンズ・ペリカンズ)やラジョン・ロンド(アトランタ・ホークス)、JR・スミス(無所属)らが、その実態を暴露している。

 それでも何かとお茶目に、笑いのネタにできるところもNBA選手が一流たる理由。だが、選手たちの内心も気になるところだ。

 文=Meiji

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