2021.11.11

【富山vs三遠】富山は連勝で順位浮上を狙う、三遠は課題のディフェンスを改善できるか

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

富山グラウジーズ vs 三遠ネオフェニックス(@富山市総合体育館)
第1戦:11月13日18時5分 第2戦:11月14日13時5分

 最下位脱出に成功した富山グラウジーズが、4連敗中の三遠ネオフェニックスとホームで対戦。結果次第ではお互いの順位が入れ替わるだけに、どちらにとっても負けられない戦いになる。

 富山は前節、京都ハンナリーズを破って西地区10位へ浮上した。課題のひとつであったターンオーバーを11に抑え、ゾーンディフェンスでも足を動かして相手にタフショットを打たせ、自慢の攻撃につなげた。同じく課題だったマンツーマンディフェンスでも、ドワイト・ラモスを京都の司令塔・鈴木達也にマッチアップさせ、ピック&ロールでミスマッチを作らせない作戦も功を奏した。

 三遠は現在西地区9位。前々節のサンロッカーズ渋谷戦、前節の信州ブレイブウォリアーズ戦と主導権を握る時間帯は作るものの、勝ち切れない試合が続く。その要因は、ディフェンスの綻びだろう。ゾーンディフェンスは機能する場面も見られるが、マンツーマンディフェンスになるとミスマッチを突かれ、マークを離してしまい3ポイントシュートを被弾。信州戦では第4クォーターだけで6本中5本の長距離砲を浴びて接戦を落とした。

 今節の見どころは、両軍ともにゾーンディフェンスが機能しつつある中、マンツーマンディフェンスの時間帯でどちらが流れを呼び込めるか。富山は阿部友和水戸健史のベテランもディフェンスで動きの良さを見せるだけに、チーム一丸で今シーズン初の連勝を狙う。

 対する三遠は強力なオフェンスが戻った富山を抑えられるか。サーディ・ラベナとラモスのフィリピン有望株対決も楽しみだ。

文=大橋裕之

■ロスター
・富山(HC:浜口炎)
小野龍猛
山口祐希
飴谷由毅
ブライス・ジョンソン
阿部友和
水戸健史
上澤俊喜
宇都直輝
松井啓十郎
ドワイト・ラモス
ジュリアン・マブンガ
晴山ケビン
ジョシュア・スミス

・三遠(HC:ブラニスラフ・ヴィチェンティッチ)
サーディ・ラベナ
ロバート・カーター
太田敦也
杉浦佑成
岡田慎吾
ジャスティン・ノックス
松脇圭志
エリアス・ハリス
田渡凌
津山尚大
津屋一球
山内盛久

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