2019.06.12

GALLERY・2渋谷店がリニューアル、バスケファンが集う大規模店舗へ

6月7日にリニューアルオープンしたGALLERY・2渋谷店 [写真]=CARTER_AF1
スニーカー好き・NBA好きが高じ社会人になってからバスケを始め、現在はBリーグ観戦も。スニーカー紹介ブログ【sneaker is my soul】を運営する"シューズコーディネーター"。

渋谷センター街に歩を進めた先にある、GALLERY・2渋谷店。日本屈指のバスケットボールショップとして以前から親しまれてきた同店が、5月上旬から1カ月にもおよぶ改装を実施し、6月7日にリニューアルオープンした。新たなGALLERY・2渋谷店はどう生まれ変わったのか。当日の模様とともにお伝えしたい。

取材・文=CARTER_AF1

■バスケショップGALLERY・2渋谷店がリニューアルオープン

 リニューアルされたGALLERY・2渋谷店は様変わりしていた。2階にあったバスケットボールフロアが1階に移動し、その売り場全体がバスケットボールライフを表現していると感じさせられる。今回のリニューアルでは、店舗入り口から店舗奥にかけて、「ストリートコート」、「ロッカールーム」、「オンコート」と、3つのコンセプトでゾーン分けがされたという。

 入口付近はバスケットボールコートが床に描かれ、左手の壁面にはNBAを代表するスター選手たち、ケビン・デュラント(ゴールデンステート・ウォリアーズ)、ポール・ジョージ(オクラホマシティ・サンダー)、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、カイリー・アービング(ボストン・セルティックス)の大きなグラフィックが迎えてくれる。そこから売り場へ進むと、ロッカーをイメージしたディスプレイに囲まれた、ウェア類を中心としたゾーンが広がる。そしてさらに奥に進めば、板張りのコートを備えたゾーンが目の前に現れる。そこでは天井近くにバスケットボードが取り付けられているとともに、その下には大きなビジョンを配置しNBAを始めとするゲームの映像が絶えず流されている。それはまるで、目の前のコート上で選手たちがプレーしているかのような興奮を感じられるものだ。さらにはそのゾーンに面した三方の壁に多くのバッシュが陳列されるという、圧巻の光景が広がっている。そのように1階のバスケットボールフロア全体が、来店するバスケファンを大いに楽しませる演出となり、日本ではこれまでなかった大規模店舗に生まれ変わったのだ。

バッシュを取りそろえている [写真]=CARTER_AF1

 そのリニューアルオープン当日は、注目アイテムの販売もあるなど開店から多くのファンが訪れた。映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場したシューズをイメージし、専用アプリで販売された際には瞬く間に売り切れた『NIKE ADAPT BB “MAG”』の店頭販売や、翌日の6月8日発売のところ、1日前倒しして発売が開始された『NIKE KOBE 4 PROTRO “Carpe Diem”』などを、多くの人が手に取り買い求める姿があった。今後のGALLERY・2渋谷店でも、今回のような他ではなかなか手に入らないアイテムの発売があることだろう。しかし決してそうした注目アイテムのみではなく、数多くのバスケ用品も陳列されているところは、専門店としてあらゆるニーズに応える空間であることを目指すGALLERY・2らしいと言えるだろう。

■見やすく高級感があり、バスケファンのランドマークにもなれる場所

 ここで、来店していた方のコメントをいくつか紹介する。

「リニューアルオープンで『ADAPT BB』の発売があるというので来ましたが、バスケットをここまで徹底して扱っているお店はなかなかないのではないでしょうか。店内の商品が見やすいので、また来ようと思いました」(千葉から訪れたという30代の男性)

「いつもはGALLERY・2新宿店を利用していますが、『ADAPT BB MAG』の購入を頼まれたので来ました。記憶にある以前の売り場よりも店内がすっきりとして見やすくなり、アパレルっぽくなりましたね」(新宿に住む30代の女性)

「渋谷店は以前から利用していて、リニューアルおめでとうという気持ちで(来店した)。リニューアルしたらキレイだし、楽しい感じもします。(ロッカー風の)木とかの内装が高級なイメージです」(家族で東京に住む小学生の男の子とお母様)

 なおこちらのご家族はバスケ熱が高くなり続けていて、サンロッカーズ渋谷アースフレンズ東京Zのゲームを観戦したり、ウォリアーズのゲームを現地まで観戦に行ったこともあるという。男の子は、学校では休み時間に友達とバスケットゴールを奪い合うように皆でプレーし、ミニバスのチームにも所属。中学校に入ってもプレーするつもりだと語ってくれた。

 東京に住む30歳代の男性は「以前からGALLERY・2渋谷店を利用していました。今回のリニューアルで1階に移り、渋谷のこの立地で路面からすぐある店舗だというのがすごいなと。店内の(レイアウトも)ゆとりがあって大きなモニターもあって、例えばパブリックビューイングなどでバスケファンが集まる、ランドマーク的な場所になったら面白いなと思います」と話し、「スラムダンクの劇中で『日本にプロはいないんだ』という話も出てきましたが、今はプロもいて、富樫勇樹千葉ジェッツ)選手という1億円プレーヤーが誕生し、渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)選手やドラフトで指名確実な八村塁(ゴンザガ大学)選手というプレーヤーが登場して。今後もバスケ界はすごく注目を集めて盛り上がると思いますし、こんなお店ができたりもしたので、この先が楽しみです」ともコメントしてくれた。

リニューアル初日、多くのファンが来店 [写真]=CARTER_AF1

■バスケットボールのいろいろな楽しさが感じられるお店に

 このように多くのファンが訪れ、高い期待も受けるGALLERY・2渋谷店。今回のリニューアルについて、同店の保谷副店長はこう語っている。

「新たな売り場では『見せる』というコンセプトへの変化があり、店内のどこにいても全体を見渡せるような空間づくりも取り入れました。商品構成については今後もしっかり検討し変化していく部分だと思いますが、カジュアルな目的で来てくださっていた方、リアルプレーヤーで来てくださっていた方との両立も図っていきます。そしてプレーヤーとしての経験もあるスタッフが親切丁寧に対応するというのが、専門店であるGALLERY・2のベースであり売りになっていますから、お店の雰囲気が変わったということにプラスして(そうした強みを)さらに引き上げるべきだと思いますし、ここからスタートだと考えています」

 そして、保谷副店長は最後に「これからも変わらず、バスケファンにとって楽しいお店であり続けようと思っています。いろいろやれることを考えていきたいし、バスケファンの皆さんと一緒にバスケットボールを盛り上げていきたいです」と今後の展望を語ってくれた。

 NBAに加え、Bリーグや日本代表の人気も日に日に高まっている日本。その日本のバスケファンが集うショップの一つとして、GALLERY・2渋谷店は今後も目が離せない存在となるだろう。最新のバスケウェアを選びに行ってもいい。部活で使うバスケ用品を探しに行ってもいい。フロア全体の演出を満喫してもいいし、店舗スタッフとバスケの話をしてもいい。奥のビジョンの前で、そこに映るスター選手が履くバッシュと同じものを試着し、その履き心地を確かめてもいいだろう。まだ足を運んだことがない人は、このショップに是非とも訪れてもらいたい。きっとたくさんの、バスケットボールにおける楽しいことを新たに発見し、感じ取れるだろうから。

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