2016.10.09

「ヤマゼンドリームシート」設置の意図は? 滋賀が描く「子どもたちの未来」

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Bリーグの滋賀レイクスターズは、今シーズンから新たにひとり親家庭専用シート(ヤマゼンドリームシート)を創設した。なぜ「ひとり親」なのか? クラブ担当者にその狙いを聞いた。

 

--対象を「ひとり親家庭」としたのはなぜですか?
滋賀レイクスターズはたくさんの子どもたちに支えられているクラブです。地元の小中学生や、その親御さんたちにアリーナに来ていただいているのが圧倒的に多い。その中で、例えば経済的な理由であったり、試合を観に行きにくい環境の子どもたちに、いい席で試合を観てもらいたいというのが、地元企業の山﨑砂利商店・ヤマゼン様のご支援のもと「ヤマゼンドリームシート」を企画した理由です。県内のひとり親家庭を対象にしてはいますが、福祉施設の子どもたちも招待するつもりです。「のぞみ会」という母子家庭支援団体と協力して、年間30試合、150席を招待席として用意しています。

--子どもたちへのこうした取り組みは、以前から行っていたのでしょうか?
クラブのスポンサーと協力していろいろなことをやっています。例えば、地元のミニバスチームを集めて、プロと同じコート、同じ演出で試合を行う「ヤマゼンフレンドカップ」という大会を毎年開催しています。他にも、JA共済様と実施している毎週学校訪問を行うレイクスキャラバンという企画や、想伸建設様にサポートいただいてエスコートキッズの募集をしたり、滋賀ダイハツ販売様のご協力を得て養護学校の子どもたちをホームゲームに招待したり、成基学園様にご支援いただき小学生から高校生に観戦チケットをプレゼントしています。

--毎週子どもたちが試合を観に来れる環境ですね。
前座試合を子どもたちのチームで行ったり、バスケスクールやチアスクールも行っています。とにかくできる限り多くの子どもたちに試合に来ていただき、臨場感のある席で観ていただいて、プロ選手への憧れやプロになりたいという夢や希望を持ってもらいたいと思っています。

 

クラブによると、bjリーグ時代からのスポンサー数は400社を超えており、その数はリーグトップクラス。そして、そのほとんどが地元企業だ。滋賀県初の、また現在も滋賀県唯一のプロスポーツチームであるレイクスターズは、多くの支援者たちとともに、子どもたちの未来のために積極的な活動を行っている。

 

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