2016.10.31

「楽しかった!」と言ってもらえるように、若きスタッフが語るシーホース三河の魅力

三河を支えるチームスタッフ、奥平さん、神谷さん、石山さん(左から)
国内外のバスケ情報をお届け!

チームスタッフとしての経験もまだ浅いかもしれない。でも、その真っ直ぐな目、固い決意、そして、選手同様の鉄壁のチームワーク。若き3人のスタッフは、何より明るく楽しそうだ。そのキラキラした笑顔はまぶしく、何より、手を取り合って新しい時代を切り開く様子はうらやましくもあった。シーホース三河を支えるチームスタッフ、広報の奥平瞳さん、運営の神谷恭平さん、マーケティングの石山桃子さんが、バスケットボールとシーホース三河の魅力を語ってくれた。3人の揺るぎないクラブへのロイヤリティ、そして、もっともっとお客様に楽しんでもらいたい、より大勢の人にバスケットボールを観てほしいという気持ちは本物だ。Bリーグの大河正明チェアマンも重要課題と語る「チームスタッフの成長」。日本バスケットボール界の躍進は、彼ら彼女らのような若き人財にかかっている。

インタビュー=村上成
写真=シーホース三河(選手写真)

――奥平さんは広報に就かれてどのくらいの期間が経ちましたか?
奥平 広報に就く前は、チームのSNS担当に専任で就いていて、昨年7月からBリーグへ向けての広報活動、メディア対応や、媒体社と選手、取材の調整などを担当しています。

――いざBリーグが始まってどうですか?
奥平 思った以上にかなり忙しいです(苦笑)。来たものに対応するのが精一杯になってしまい、本来、自らが積極的にチームや選手のことを売りこみに行かなければいけないと思っているのですが、なかなかそこまで手が回らない状況です。グッズ企画も私が担当しており、広報業務と半分半分になってしまい、猫の手も借りたいくらいです。

――その忙しい中で、広報をご担当されて、面白いと感じるところはどこでしょうか?
奥平 自分が取材対応をしたものが形になって、お客さまに「この企画面白かったよ」などとSNSを通じて感想を聞けるのは、すごくうれしいです。もちろん、お客さまの様々な意見があってこそ成り立つこともあるので、感想や意見を頂けることは本当に助かっています。

――SNSの反応がすぐにわかるのはうれしいですね。
奥平 そうですね。その反応を、すぐに選手、チームスタッフ全員に伝えられるように心掛けています。

――シーホース三河の一番好きなところはどんなところですか?
奥平 私はバスケットボールをずっとやっていたので、バスケットボールが大好きなんです。それも踏まえて、シーホース三河の一番の魅力は「勝てるチームであること」です。多くのクラブがある中でその雰囲気を味わえない部分という意味で、連れて行ってもらったと言うと大げさですけど、今年1月に行われた天皇杯決勝などは、何十チームもいる中で決勝に行けるのは2チームです。その舞台へ連れて行ってくれるチームであるというのは、一番の魅力だと思いますね。また今年は優勝もしたので、その時は石山と泣きましたね(笑)。

――シーホース三河のここを見てほしいというアピールしたいところは?
奥平 オフェンスはもちろんですが、私はあえてディフェンスですね。私がディフェンスを、すごく好きだということもあるのですが、このチームは、ハマった時のディフェンスがすごいんです。バスケットボール観戦初心者の方には、たくさん点数が入るからオフェンスが好きという方は多いと思います。もちろん、私も、3ポイントとか入ったりするとうれしいですけど、グッドディフェンス、“グッディ”と言うのですが、グッディが出た時はすごく興奮しますね。ここをぜひ、これまでとは違った視点で見てほしいです。特にキャプテンの橋本竜馬選手とか、新加入の狩俣(かりまた)昌也選手は、ディフェンスが本当にアツいので、注目してほしいですね。「そこ止められる!?」というディフェンスには、その選手の気合、気力が現れるんですよ。

111

――一見、比江島慎選手(ひえじま・まこと)や、金丸晃輔選手に代表される3ポイントシュートに注目が集まりがちですが、チームの魅力はそれだけではない、ということですね。
奥平 もちろん、チームに在籍する一人ひとりの良さがありますが、シーホース三河の魅力は攻撃力だけではありません。ディフェンスにも注目してください。楽しみが倍増します。でも、3ポイントシュートを決めたら思いっきり盛り上がってくださいね(笑)。

――では運営の神谷さん、マーケティングの石山さんのことをご紹介いただけますか?
奥平 私が25歳、神谷と石山は24歳と年も近いこともあるのですが、それぞれの業務の内情を話し合って、いろいろなこと、つらいこともうれしいことも乗り越えている3人です。3人だから乗り越えられたこともありますし、日曜日の試合終了後は結構な割合で飲みに行きます。その日、その節の反省が主な話題になりますが(笑)。

――神谷さんは事業運営本部、興行運営部所属ですが、具体的にはどんな仕事をしているのですか?
神谷 試合が行えるよう準備をするのが仕事です。お弁当の手配から、試合当日のイベントの企画までやります。ゲストのアサイン、誰を呼ぶか、なども考えます。今年から、各試合にテーマを決めています。そのテーマに沿って、ゲストを呼び、キッチンカーを決めたりしています。

――興行運営はいつ頃から携わっているのですか?
神谷 昨年12月から興行を担当しています。やっと慣れてきました。

――やっていて大変なことは?
神谷 基本的に大変なことばかりです。本当にいろいろありますね。試合中はお昼も食べられないし、問題が起こることもあります。警備で問題がとか、駐車場で問題がとか。呼ばれる回数も多いですし、イベントも付いていかないといけないし、本当にいろいろありますね(苦笑)。試合が始まってしまえば、少し落ち着きますけど。やはり試合が始まる前ですかね、一番バタバタするのは。

――Bリーグが始まって変わったことはありますか?
神谷 チームが求めるものが高くなりました。常にチームが上を求めているので、そこに合わせて付いていくのが大変です。まだまだクラブが求めている水準にたどり着けていませんが。

――鈴木秀臣社長はお優しそうですけど? 求める水準は厳しいですか?
神谷 鈴木社長は、3つくらい顔がありますね。温和なところはその一つ目の顔です(笑)。経営者としての顔もありますので、もちろん求める水準は高いです。その中で私たちがいかにその水準に近づけられるかが仕事なので、やりがいは感じられます。

――神谷さんは、シーホース三河のどのようなところが好きですか?
神谷 奥平と同じですが、強いところですね。私はバスケットボールを全然やったことがなくて、学生時代はサッカーをやっていましたので、技術的なことはわかりませんが。

――サッカーをやっていた人にも勧められる「バスケットボールのここが面白いよ」というところはありますか?
神谷 基本、サッカーは、サポーターが応援して、みんなでワイワイやるスタイルですが、バスケットは音楽が豊富に鳴り、イベントがあって、演出の面でサッカースタジアムとはまた雰囲気が全く違いますよね。サッカーに限らず違うスポーツをやっていた人でも、その雰囲気は十分に楽しめると思います。

――試合のここを見てほしいというところはありますか?
神谷 SGの長谷川智也選手の3ポイントを決めた後のドヤ顔です。男前なドヤ顔を見てほしいですね。あと、ベンチにいる時にも注目してほしいですね。誰よりも声を出してチームを盛り上げている時はかっこいい!もちろん、試合に出ているときが一番ですけどね。

――石山さんは、マーケティング部ということですが、主にどのような仕事をされているのですか?
石山 チケットの販売と、ブースタークラブというシーホース三河のファンクラブを担当しています。

――ブースタークラブの会員は現在、何人くらいいらっしゃるのですか?
石山 おおむね1100人くらいですね。Bリーグが始まってからは反響も大きく、チケットの売れ行きも、ブースタークラブの加入者も開幕前とは比較にならないほどです。

――チケッティングや、ブースタークラブの運営で大変なことは?
石山 去年入社して、そして、今年Bリーグが開幕して、シーホース三河の全員が常にアリーナを満員にしたいと思っています。そこにたどり着くためにはどうしたら良いのか? 先ほど神谷も話をしていましたが、クラブが求めている水準が高いので、そのために何をすればいいのか、企画を考えるのは大変ですね。今はウィングアリーナ刈谷を常に満員にするのが一番の目標です。

――マーケティングということで、興行の神谷さんとイベントの内容やフードなどについても連携されることは多いのですか?
石山 チケットも、ブースタークラブのイベントも、神谷、奥平と相談し、連携しながらチームとしてやっています。

――実際にやっていて、まだまだここが足りないなということはありますか?
石山 チケット担当やブースタークラブの運営は、お客様に直接ご意見をいただくことが多いのですが、Bリーグ開幕以降、ご意見もどんどん増えてきて、お客様の期待にはまだまだ応えられていないなと……。今後は、「ブースタークラブに入って良かったな」、「シーホースの試合を見て良かったな」と、もっともっと言っていただけるような仕事をしていきたいです。

――ブースタークラブやコアファンからはどんなご意見が多いですか?
石山 コアファンの方々は、アウェーゲームにも行かれる方が多く、スタッフが見ることができていないアウェーチームのイベントや演出も「あそこのチームは良かったよ」とか、「あのチームのアリーナはいいよ」など教えてくださるので、ファンの皆さんも一緒になってチームを作っている感じがします。

000

――石山さんの「シーホース三河のここが好きです」というのはどこですか?
石山 入社して初めてバスケットボールを見たのですが、初めてバスケットボールの試合を見た時には、すごくドキドキしました。ディフェンスがどうとか全くわからない私ですが、シーホース三河の「絶対もう一回見たい!」と思わせるような試合をしてくれるところが好きですね。あと、アイザック バッツ選手は個人的に注目選手ですね。プレーはすごいし、体はめちゃくちゃ大きいのですが、何か“クマさんみたい”で可愛くて、とても優しいんですよね(笑)。写真だと伝わりにくいですが、ファン交流イベントなどで近くから見ていると、フレンドリーで優しいし、本当に仕草が可愛らしいです。ただ、ブースタークラブにご入会いただいて、限定のファン交流イベントにご参加いただかないと、伝わらないかもしれませんね(笑)。

バスケットボール界を支える人たちのバックナンバー