2016.12.09

三遠はチルドレスが早くもポテンシャルを発揮、千葉は連勝記録更新を期す

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 千葉ジェッツは現在、チーム史上最多となる9連勝中。新記録が懸かる舞台は三遠ネオフェニックスのホームアリーナ、豊橋市総合体育館だ。

 前節は2戦とも快勝。特に2戦目は序盤にたたみかけ、相手のミスにも乗じて終始セーフティーリードを保つ危なげない展開だった。小野龍猛タイラー・ストーンといった得点源だけでなく、上江田勇樹阿部友和も要所での得点で貢献したあたりは、チームオフェンス向上の表れだ。

 一方の三遠は、ジョシュ・チルドレスが早くも高いポテンシャルを披露し、太田敦也も1戦目で“ダブルダブル”と良い働きをしたが、最後はアルバルク東京の地力に屈した。しかも、2戦目で藤田弘輝ヘッドコーチとオルー・アシャオルが退場処分を受けるという、後味の悪い連敗となった。2人にはいずれも1試合出場停止の処分が下されている。

 千葉は東地区3位、三遠は中地区2位という状況だが、勝利数は千葉が上回り、チームのムードという点でも千葉が上。前述のとおり、三遠には1戦目でHCと外国人1人が不在という不利な条件もある。千葉の怒とうのオフェンスを止めるには、チーム全員がディフェンスとリバウンドへの意識をより高めなければならない。

文=吉川哲彦

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