12月11日、B1リーグ第12節第2戦のサンロッカーズ渋谷vs大阪エヴェッサの試合に先立ち、小中学生を対象とした「3ⅹ3クリニック」が開催された。
SR渋谷のホームアリーナ、青山学院記念館で行われたクリニックには、事前に応募した43名の小中学生が参加。約1時間にわたり、Bリーグで使用する公式コートでのプレーを楽しんだ。
クリニックはボールを使ったウォーミングアップからスタートし、その後は3人制バスケットボール特有のルールであるディフェンスからオフェンスへの切り替えや3ポイントライン外(3ⅹ3では2ポイントが与えられる)からのシューティング、実戦形式のゲームなど、様々なトレーニングが行われた。続いてフリースローに挑戦し、連続で成功させた子どもには、クリニックに飛び入り参加したSR渋谷の酒井泰磁アンバサダーから記念グッズが手渡された。
また、コーチがもっとも印象に残った3名には、SR渋谷vs大阪のハーフタイムに実施される「12秒フリースローチャレンジ」の参加権が与えられた。
イベントを主催した3ⅹ3.EXE事務局の安田美希子さんは、「バスケットボールの聖地である渋谷区を本拠地とするSR渋谷のホームゲームは、ストリートカルチャー発である3ⅹ3.EXE(スリー・バイ・スリー・ドットエグゼ)と非常に親和性が高いと考えました」と話す。今回、小中学生を対象にしたことについては、「3人制バスケットボールは一人ひとりがボールに触れる機会が多く、1on1の技術を磨くことができる利点があります。3×3をプレーしてもらうことで、バスケットボールに興味のある子どもたちに気づきを与えたいと思っています」と、3ⅹ3をプレーすることが3人制、5人制を問わずバスケットボールの普及につながると語った。
クリニック終了時にはSR渋谷の伊藤駿キャプテンが登場し、参加者全員にサイン入りTシャツをプレゼント。参加した子どもたちからは、「プロ選手と同じコートでプレーできてうれしい」、「普段やっている(5人制の)バスケと違うところがあって楽しかった」といった声が上がった。
参加者はその後、SR渋谷vs大阪戦を観戦。先ほどまで自分たちが立っていたコートでのBリーガーの迫力あるプレーを目の当たりにし、バスケットボールの魅力を存分に楽んだ。
文=山口晋平