2016.12.22

序盤の主導権争いがポイント、両チームともにインサイドから勝利のきっかけをつかみたい

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦は2戦とも完敗を喫したサンロッカーズ渋谷。両日ともリバウンドで10本以上の差を付けられるなどゴール下の攻防で後れを取った上、3ポイントもほぼ50パーセントの確率で決められた。相手の思惑どおりの試合運びを許してしまった感がある。12勝13敗と黒星が先行し、新潟アルビレックスBBと2勝差の中地区3位。下からは横浜ビー・コルセアーズも3勝差に迫っている。

 対戦相手は滋賀レイクスターズ。前節は中地区首位独走中の川崎ブレイブサンダースに対し、初戦は6点差と健闘するも、翌日は31点差の大敗。オフェンスでは両外国人とファイ・サンバのインサイド陣ががんばったが、初戦が20、2戦目が26という川崎のアシスト数が示すように、ディフェンスは翻ろうされてしまった。

 次節がバイウィークとなるSR渋谷は、西地区最下位を相手に連勝して年内の試合を終えたいところ。一方、オールジャパンに出られない滋賀も、年内の残り4試合で後半戦への手応えをつかみたい。いずれも前節は前半、特に第1クォーターで後手を踏んだことが尾を引いており、今節はどちらも試合の入り方を重視してくるだろう。序盤の激しい主導権争いに期待したい。

文=吉川哲彦

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