2017.01.21

得点力に加えアシストセンスにも長けた、両チームガード陣の主導権争いがカギ

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 今季3戦3勝と分の良い横浜ビー・コルセアーズに第3クォーターまでに10点差を付けられ、最後の最後で薄氷の勝利を収めた新潟アルビレックスBBは、今節もシティホールプラザアオーレ長岡でのホームゲーム。相手は名古屋ダイヤモンドドルフィンズだ。

 横浜戦ではクリント・チャップマンが10得点とやや抑えられた感があるが、五十嵐圭畠山俊樹の両ガードがともに15得点でカバーした。チャップマンとダバンテ・ガードナーの破壊力に目がいきがちだが、2人が活きるのも五十嵐と畠山のコントロールがあってこそ。ともにアシストでリーグランキング上位10位に入っており、スティールでも畠山が3位、五十嵐が19位につけている。2人が同時出場した時のトランジションオフェンスは、他チームにとっては脅威だ。

 名古屋Dは、滋賀レイクスターズ相手に第1クォーターの12点リードを守っての勝利。チーム全体で19アシストとオフェンスが機能し、中東泰斗が17得点。笹山貴哉の6アシスト4スティールも光った。

 名古屋Dも笹山と石崎巧の2ガードで戦う時間帯が多く、新潟の両ガードとの主導権争いは見もの。強力なインサイド陣を動かすガード陣の働きを見逃してはならない。

文=吉川哲彦

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