2017.03.25

横浜パプ月瑠と富山小原、オンザコート1のクォーターで主導権を握るのはどちらか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 チャンピオンシップ進出をめぐる争いが本格化する中、残留プレーオフ回避に向けてもがくチームもあることを忘れてはならない。かろうじて圏外にいる横浜ビー・コルセアーズだが、今節連敗すれば圏内最上位と勝率で並ぶ可能性があり、いよいよ尻に火が付くことになる。今節の相手は圏内にいる富山グラウジーズという負けられない相手だ。

 大阪エヴェッサ戦では、青木勇人ヘッドコーチ欠場という不測の事態がありながらも1勝1敗でしのいだ。1戦目は約1カ月ぶりに戦列に戻った細谷将司が18得点と流れを呼びこみ、湊谷安玲久司朱もシュート力を発揮して勝利。2戦目は得点が伸びずに敗れたものの、あとはジェイソン・ウォッシュバーンの復帰を待つだけだ。

 対する富山も仙台89ERS戦は1勝1敗。1戦目は第4クォーターを10得点に封じられて逆転負けを喫したが、2戦目は24点差で快勝した。宇都直輝がリーグ初の“トリプルダブル”を達成し、岡田優が約3カ月ぶりのスターター起用に応えて19得点、小原翼が2戦連続で10得点を挙げたのも明るい材料だ。

 勝負の分かれ目はオンザコート1のクォーター。ファイパプ月瑠が小原を止め、インサイドで主導権を握ることができるかどうかだ。

文=吉川哲彦

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