2017.04.14

B1残留を目指す富山が首位川崎と激突、山崎と田中は持ち味を発揮できるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 各チーム残すところ9試合となったB1リーグのレギュラーシーズン。すでに中地区優勝を決めている川崎ブレイブサンダースにとってはチャンピオンシップに向けて大事な時期だが、B1残留が懸かる富山グラウジーズにとってもチームの今後を左右する最も大事な時だ。

 そんな中、城宝匡史がケガで今季絶望的となったのはあまりにも痛い。城宝を欠いた前節の新潟アルビレックスBB戦は2戦とも10点差で連敗。いずれも3ポイントを確率良く決められ、後半に失点がかさんだ。そんな中、ケガが癒えた田中健介が約6カ月ぶりにコートに立ち、10分強の出場で4アシスト2スティールと数字を残したことは明るい材料だ。

 川崎は相性の悪かった三遠を相手に連勝。1戦目では辻直人長谷川技篠山竜青の3人だけで18アシストを記録し、チームオフェンスの精度の高さを見せつけた。2戦目はややロースコアの展開となり、63失点とディフェンスでも一定の成果を出したが、チーム全体でスティールがゼロという珍しい記録も残した。

 富山としては、城宝の穴をどこまで埋められるかに懸かってくる。前節2戦目で12試合ぶりにスターター起用された山崎稜のシュート力と、経験値の高い田中のゲームメークに期待したい。

文=吉川哲彦

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