2017.04.22

富山のナッシュHCはどんな策を講じるか、三遠は鹿野洵生が相性の良さを証明したい

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 富山グラウジーズにとっては大きな1勝だ。中地区王者の川崎ブレイブサンダースとの前節で、1戦目に岡田優が今季自己最多の24得点をマークしたほか、サム・ウィラードがB1リーグ2人目の“トリプルダブル”を達成。さらに、デクスター・ピットマンがウィラードとともにオフェンスリバウンドを連発したのが効き、川崎を初めて下した。2戦目は川崎にアジャストされて敗れたが、地区最下位から脱出したことはチームにとって何よりの薬だ。

 対するは三遠ネオフェニックス横浜ビー・コルセアーズ戦は2戦とも第3クォーターに主導権を握って連勝した。1ゲーム差でサンロッカーズ渋谷に追われる状況は変わらず、4試合残っている富山戦が今後のカギになることは間違いない。

 川崎戦ではディレードオフェンスでテンポをコントロールしたボブ・ナッシュヘッドコーチが、三遠を相手にどのような策を講じるか。1戦目でゾーンディフェンスを攻略し、2戦とも20アシスト以上とオフェンスが機能しただけに、三遠もディフェンスでは苦労するだろう。オフェンスでは、同じ富山市総合体育館で行われた最初の対戦で25得点と爆発した鹿野洵生が相性の良さを証明したいところだ。

文=吉川哲彦

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