日本バスケットボール協会(JBA)は5月19日、ゴンザガ大学に所属する男子U-19日本代表、八村塁の帰国に伴う記者会見を都内で実施した。
八村は今シーズン、日本人初となるNCAAトーナメントに出場し、準優勝を果たすなど躍進。冒頭の挨拶で「5月16日の夜に成田空港に到着しました。1年間温かい支援と応援ありがとうございます」と感謝の言葉を述べ、次のように今季を振り返った。
「(今年は)英語とゴンザガのバスケを学び、『次の1年につながるシーズンにしろ』と言われていた。英語力は伸び、バスケでは高いレベルで毎日練習することで成長できました」
また、会見に出席したJBAの技術委員会委員長の東野智弥氏は「NCAAのファイナルに行くような選手が出るとは思わなかった」と明かし、「男子代表は2019年のワールドカップ(2019年FIBAバスケットボール・ワールドカップ)、2020年の東京オリンピックに向けてスタートしたところです。今後の代表の中心選手としてしっかりと役割を果たしてくれるでしょう」と期待を寄せた。
1年目で出場時間も限られていたため「試合感覚は心配」(八村)だというが、「3番、4番などいろいろなポジションを経験した。ジャンプシュートをしないで、3ポイントとドライブだけで十分と言われていた。ドライブでは自分の体を使って勝負できるようになり、うまくなったと思う」と手応えも口にした。
理想のNBA選手について問われると、「プレースタイルを真似てきたのは、(サンアントニオ)スパーズの(カワイ)レナード、(ミルウォーキー)バックスの(ヤニス)アデトクンボです。個人練習の時も2人を意識していた」とコメントした。
最後に、今後に向けて「2020年のオリンピックに近づいている。まずはメンバーに入って、日本バスケのためになるようにプレーしたい」と意気込みを語った。