2017.09.10

3人制と5人制の両立は「いいチャレンジ」、使命感に満ちた3x3日本代表の落合知也

TACHIKAWA DICE.EXEとのプレーオフ1回戦に臨む落合(右)[写真]=山口剛生
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 9月10日に六本木ヒルズアリーナで開催された3x3 PREMIER.EXE 2017 SEASONのプレーオフ。レギュラーラウンドでEASTERN Conferenceを3位通過したBREX.EXEは、1回戦で同地区首位のTACHIKAWA DICE.EXEと対戦し、19-20で敗れた。

 2016年からBREXに所属する3x3日本代表の落合知也は、「優勝以外は納得のいく結果ではなかったので、ただただ残念です。でも、『残念』と言うだけで終わらせるのではなく、課題も見つかったので、次に向けてしっかり準備したいと思います」とコメントした。

 昨年10月に中国で行われた2016 FIBA 3×3 WORLD CHAMPIONSHIP(世界選手権)で右ひざ前十字靭帯断裂を負い、実戦から離れる日々が続いていた落合。「1カ月前に復帰して、3x3という競技自体をなかなか練習できたり試合できたりしませんでした」と苦労を明かしたが、「試合を重ねて自分のパフォーマンスも上がってきたので、これからより良くなる一方だと思います」とポジティブに語った。

 195センチのスモールフォワード兼パワーフォワードとして、栃木ブレックスにも在籍。5人制と3人制の両立について尋ねられると、「Bリーグと3x3はスケジュールが被っていて、大変なことはわかっています」と困難さを認めつつも、「僕にとってはやりがいがあることですし、僕にしかできないという使命感を持ってプレーしています。いいチャレンジだったと思います」と誇りと気概を見せた。

[写真]=山口剛生

 3x3は今年6月に、2020年東京オリンピックの正式種目として決定した。「うれしくて、ホッとしたという気持ちがありました」と述べる落合は、「同時に、身が引き締まる思いもしました。あと3年しかないので、その短い期間の中で、どれだけ世界と戦えるかを意識していかないといけません。まずは日本代表に毎年入って、東京オリンピックに向けて準備したいと思います」と切迫感を口にした。

 その「準備」は、5人制の競技においても共通して取り組めると話す。「Bリーグのシーズンでも、3x3で見つけた課題を克服できます。1日1日、トレーニングだったり練習だったり、色々なことができると思います。毎日が、準備できる大切な時間です」と、2競技を戦う選手ならではの視点を示した。

「バスケットボールはまだまだ日本ではマイナーなので、メジャーにしたいという気持ちがあります」と語る落合だが、「メディアの多さやお客さんの多さにビックリしました。3x3がどんどん盛りあがっていくのを感じます」と環境の変化にも言及。「あとは結果を残すことです。日本代表もそうですし、自分自身もそうです。それが、より盛りあげていける唯一の手段です」

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