2017.10.06

昨季王者を迎え撃つ島根スサノオマジック、若手がチームに勢いをもたらせるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 島根スサノオマジックにとって、B1の初お目見えはほろ苦い結果となった。1戦目は立ちあがりこそチャレンジャーらしいハツラツとしたプレーでリードを奪ったが、新潟アルビレックスBBがその強みを徐々に発揮し始めると、最後までそれをはね返すことができなかった。2戦目は一転して序盤から新潟のディフェンスに圧倒されてミスを連発し、前半でわずか18得点しか奪えなかった。ただ、ジョシュ・スコットブレンダン・レーンは今後一定の活躍が見込まれるメドは立ったとみていいだろう。

 対する栃木ブレックスの開幕節は、シーホース三河を相手に1勝1敗。開幕戦はリバウンドを支配したほか、生原秀将が14得点と躍動して昨季王者の面目を保った。2戦目はライアン・ロシターの“トリプルダブル”級の活躍も実らず敗戦。前日に足首を負傷した田臥勇太が開始16秒でベンチに下がり、そのまま最後までコートに戻らなかった影響も少なからずあったに違いない。

 ホーム開幕で昨季王者の栃木とぶつかることは、島根のチャレンジャー精神が試される格好の舞台。前節2戦目で5アシストをマークした渡邊翔太を筆頭に、若手のハッスルがチームに火をつけることを期待したい。

文=吉川哲彦

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