昨季6戦全敗とねじ伏せられた相手を破るには池田雄一と遥天翼の奮起が必要

 アルバルク東京と対戦した川崎ブレイブサンダースに、思いがけないハプニングが発生した。大黒柱のニック・ファジーカスがユニフォームを忘れ、スターターから外れたのだ。ユニフォームは試合開始前に届き、早々に交代出場したファジーカスは40得点を挙げたが、チームは激しい打撃戦の末に敗れている。篠山竜青が14得点7アシストと好調を持続している一方で、辻直人が7試合ぶりの1ケタとなる3得点に終わったのが痛かった。また、ジョシュ・デービスが獲得した10本のリバウンドがすべてオフェンスリバウンドという珍しい記録を残している。

 今節はホームで新潟アルビレックスBB戦。その新潟、横浜ビー・コルセアーズ戦は第3クォーターまでに12点ビハインドと劣勢ながら、第4クォーターで6失点とディフェンスが光り、連敗を「4」でストップした。34得点14リバウンドのダバンテ・ガードナーに加え、13得点7リバウンドの畠山俊樹も勝利に大きく貢献した。ただ、その畠山が負傷退場してしまったのは気掛かりだ。

 城宝匡史に続いて畠山も戦線離脱となれば、新潟にとっては大きな痛手。昨季6戦全敗とねじ伏せられた川崎を破るには、池田雄一遥天翼のより一層の奮起が必要だ。

文=吉川哲彦

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