2018.01.13

子どもたちが憧れのスター選手と交流、B.BLACKが益城町にて熊本復興支援活動を実施

オールスター出場選手のうちB.BLACKの各選手は、益城中央小学校の子供たちと交流を図った
バスケットボールキングプロデューサー(事業責任者)。学生バスケをテーマにしたCM制作に携わったのがバスケに関する初仕事。広告宣伝・マーケティング業務のキャリアが一番長いが、スポーツを仕事にして15年。バスケどころの福岡県出身。

 1月13日、熊本県益城町(ましきまち)テクノ仮設住宅にて、「B.LEAGUE Hope」熊本復興支援活動が実施され、『B.LEAGUE ALL-STAR GAME2018』に選出された選手のうち、B.BLACK所属の田臥勇太(栃木ブレックス)、田中大貴アルバルク東京)、川村卓也横浜ビー・コルセアーズ)ら選手13名とコーチ、スタッフが遊具やベンチの寄贈を行った。この遊具やベンチは、クラウドファンディングによりB.LEAGUE Hopeの復興支援活動に賛同するファン等から集められた資金により調達されたもの。参加した各選手は益城中央小学校でミニバスケットボールクラブに所属する児童ら41名に混ざって、思い思いにベンチにペインティングをしたり、横断幕にイラストを描くなどの活動を行った。

 川村、小林慎太郎熊本ヴォルターズ)、中山拓哉秋田ノーザンハピネッツ)のグループではベンチにBリーグロゴやくまモンのイラストをペインティング。「ちょっとくらい、はみ出しても良いんだから!」、「男グループ!しっかりがんばれ!」などと発破をかける川村の横で、「こらこら、ケンカするなよ」と声をかける小林を中心に大いに盛り上がっていた。 田中、岡田優介京都ハンナリーズ)、田口成浩秋田ノーザンハピネッツ)らのグループでも、田中が「そこピンクに塗って」と優しく指示を出すと、Bリーグのロゴを真っ赤に塗る子どもたちに「うわあ、そこ真っ赤に塗るの?」と苦笑する岡田や、終始元気な田口の周囲にも笑いが絶えないなど、和やかな雰囲気で交流を深めていた。

一緒にベンチを運ぶ秋田の田口とA東京の田中

ロバート・サクレ(左)、マーク・トラソリーニ(右)の外国籍選手も笑顔で支援活動に参加

 大河正明チェアマンから「川村選手はさすがだね」と、子どもとのコミュニケーション能力の高さを名指しで評価された川村は「僕自身も子どもがいますし、普段から子どもと接する時間が多い分、独身の選手よりかは接し方を知ってます」と胸を張ると、「自分から、子どもたちに積極的に声をかけて、少しでもみんなが笑っていられるような時間を作ろうと思いました」と笑顔で応えた。

普段から子どもと接する時間が多いという川村は、積極的に子どもたちとコミュニケーションを図った

 また、若手にはなかなかイジりにくいであろう田臥を含めて、大勢の選手へ積極的に絡む姿については、「(前後の活動も含めて)オールスターならではの時間だと思うので、色々な選手にドンドン絡んでいって、それをSNSに上げているので、(SNSを)見ている人にも楽しんでもらえればと思っています!」と、単なるイタズラではなく、立派なPR活動であったことを明かした。

 熊本出身で、地元熊本ヴォルターズでプレーする小林は「これだけの子どもたちに笑顔になってもらえて、仲間たちに感謝します」と駆け付けたオールスターメンバーに謝意を表すと、「子どもたちも、普段はテレビで見る人たちがたくさん来てくれて、単純に喜んでくれた。僕自身も、そのメンバーの中に入れることを光栄に思います」と笑顔で応えた。

遊具やベンチは、クラウドファンディングで集められた資金により調達された

 熊本地震では、震源地であり大きな被害を受けた益城町は、現在でも仮設住宅も数多く並び、震災の爪痕が残っている。短い時間ではあるが、この日訪問してきた笑顔の絶えない大男たちとの貴重な体験が、笑顔と元気を地域に運びこんできたことは、最後まで笑いの絶えない活動であったことからも感じることができた。この日子どもたちと触れ合った各選手の活躍が、参加した子どもたちの思い出を更に深いものにすることに期待して、今後のプレーに注目しよう。

文=村上成

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