2018.09.12

自分たちのスタイルをコート上で表現…Fイーグルス名古屋が意地を見せ、5位決定戦に勝利

シュート力と当たり負けしないフィジカルが持ち味の野崎零也[写真]=鳴神富一
1981年、北海道生まれ。「BOOST the GAME」というWEBメディアを運営しながら、スポーツジャーナリストとしてBリーグを中心に各メディアに執筆や解説を行いながら活動中。「日本のバスケの声をリアルに伝える」がモットー。

 9月8日、豊橋市総合体育館で開催された「B.LEAGUE EARLY CUP 2018 TOKAI」2日目では、5位決定戦とシードチームも出場した準決勝2試合の計3試合が開催され、多くのファン・ブースターが会場に詰めかけて声援を送った。

 1日目に敗れたもの同士の対戦となった5位決定戦は、今シーズンB2中地区のライバル同士となるFイーグルス名古屋アースフレンズ東京Zの一戦。お互いに初日の反省を活かし、最後に勝利をつかもうとアグレッシブに戦っていたが、FE名古屋が少しずつストロングポイントのインサイドをしっかりとついたオフェンスでリードを広げていく。第3クォーターにギアをもう一段階アップさせてインサイドに加えて激しいディフェンスから速い展開でのスコアリングも増え、攻守で圧倒。点差が一気に広まるとその勢いを東京Zは止めることができず、ゲームは終始FE名古屋のペースに。最終的には83-62でFE名古屋が試合を制した。

 ペイントエリア内の得点だけで48得点と自分たちらしさを見せたFE名古屋の渡邊竜二ヘッドコーチは「昨日できなかった走るバスケットを今日は修正できた中で、後半走り勝つことができた。昨日よりは良かったが、仕上がりとしてはまだまだ反省点が多いので残り3週間、開幕に向けてしっかりと準備していきたい。インサイドを突く展開をどれだけやり続けられるかという部分をテーマに練習しているので、今日はしっかりとチャレンジできたと思う。昨日負けた理由が明確で、やろうとしていた事をやらずに負けた。今日はそういう意味ではしっかりと切り替えをしてゲームに臨めたのでチームの雰囲気は悪くなかった」と色々な手応えをつかんだ様子の表情であった。

レギュラーシーズン開幕へ向け、一定の手応えをつかんだ渡邊HC[写真]=鳴神富一

 この日誕生日を迎えた野崎零也選手は得意の3ポイントシュートを中心に11得点と活躍。素晴らしい誕生日となったわけだが「自分自身もこの大会はインカレ以来の公式戦でハードな形でしたが、2日間通してしっかりと乗りきれてホッとしました。誕生日でしたがチームメートも盛りあげてくれて、リラックスしてゲームに臨めました。セカンドキャリアを考えて社業とバスケの二足のわらじを履いていて、最初はリズムをつかめず大変だったけど今は慣れてきてペースをつかんでいる。今日はしっかりと勝利もできて最高の誕生日でした」と満面の笑顔で応えてくれた。

 2日間とおして苦しい状況は続いたが、素晴らしい展開も見せていた東京Zの古田悟HCは「前半は悪くなく、シュートリズムは良くなかった中でディフェンスでしっかりと相手を抑えられた。しかし後半に入って50点も失点したのは大きな課題、相手ではなくレフェリーと戦ってしまって自分たちでストレスを溜めてしまい、メンタル面で流れが悪くなった。非常にこれはチームの課題だと思う。2日間とおしてやってきたディフェンスはいい部分もあったけど、まだまだ細かく詰める部分が多くある。シーズンとおして相手を70点以下に抑えるのがテーマなのでそれを構築していきたい。しっかりとトラップを仕掛けていいディフェンスができたのは良かった、あとは点ではなく線で繋がって行くような形にしていきたい」と前を向いて進もうといういい表情をしていた。

今季から東京Zを指揮する古田HC[写真]=B.LEAGUE

 今シーズンは持ち味の守備はもちろん、攻撃の部分でも期待されている増子匠選手は「チームの完成度というか個人でもっとがんばれた部分があったんじゃないかなと思う。2日間とおして課題は相当見つかった、良かった部分もあったけど悪い部分が浮き彫りになった。ゲームを観てくれた人と同じ感想を自分たちも同じく思っているので、そこをしっかりと修正すれば戦っていけるのかなと実感している。今シーズンは日本人中心のプランの中で外国籍選手も得点が獲れて走れるので、うまく融合していきたい。個人的には毎シーズン怪我で抜けたりしていたのでまずは怪我をしないようにしたい。さらにシュートを決めきれない部分が多くあったので攻撃面でも期待されている分、しっかりと攻撃面でもチームを牽引していきたい」と、晴れ晴れとした表情で力強く語ってくれた。

東京Zの中心選手であるスモールフォワードの増子[写真]=鳴神富一

文=鳴神富一

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