2018.10.10

【Bリーグ開幕特集】川崎ブレイブサンダース元沢伸夫社長「多くの方に満足して帰っていただける企画を準備しています」

ホーム開幕を控え、集客だけでなくマーケティング活動にも力を入れてきたという元沢伸夫社長 [写真]=山口剛生
バスケットボールキング編集部。取材歴は20年を数え、これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、今年も氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

3回目のシーズン開幕を前に、川崎ブレイブサンダースからは色々な情報が発信されている。運営会社がDeNAグループに移行された今シーズン、ファンならずともその動向に注目しているはず。そこで、陣頭指揮を行う川崎の元沢伸夫社長に突撃! 準備している企画やその狙いについておうかがいした。

取材・文=入江美紀雄
写真=山口剛生

いよいよ迎えるホーム開幕。チケットセールスは好調

「土日の試合は全試合満員を狙っていきます」と力強く語った元沢社長 [写真]=山口剛生


――リーグ開幕を前にアーリーカップ2018関東が開催されました。正式に社長になられて初めてのトーナメントですが、会場となったブレックスアリーナ(栃木県宇都宮市)には足を運ばれましたか?
元沢
 行きました。選手が新しいユニフォームを着てコートに立った時は、今まで味わったことがない感情が湧き出てきました。『いよいよ始まるぞ』という、武者震いのような、ワクワクしているような感覚がありました。

――今の心境は“開幕が待ち遠しい”のか、それとも“もっと時間が欲しい”のどちらですか?
元沢
 チームについては北卓也ヘッドコーチのイメージ通り進んでいて、アーリーカップは5位という結果に終わりましたが、順調だと思います。ただし、ホームのとどろきアリーナの演出に関してはもう3カ月くらいほしいというのが本音です(笑)。これはどんな状況でもそのような心境になると思っていました。実際にリハーサルを何度も行う予定ですし、お客様が入られてリアルに選手たちがプレーすることでわかることも多いと思います。大きな調整も必要になるかもしれません。これらは僕の感覚やスタッフが感じたこと、そしてお客様の声を聞いたり、アンケートを取らせていただいて、フィードバックしていきます。

――開幕に向けて、特に力を入れてきた部分は?
元沢
 全方位的にやっているつもりではありますが、最も重要なのはお客様がどれだけ入るか、です。やっぱりこれに尽きると思っています。ですので、お客様に来ていただいて、満足していただく仕掛けや、加えて来ていただくための広報、マーケティング活動、この2つに最も注力しました。

――ホームゲームでは常に満員にしたいと以前お話されていました。
元沢
 はい。土日の試合は全試合満員を狙っていきます。

――そのあたりの手ごたえは?
元沢
 チケット販売が8月31日からファンクラブの一部の会員様に向けて、先行販売がスタートし、9月7日からは一般販売も開始しています。おかげさまで現在、昨年と同じ期間の対比で180%超えるくらいという数字が出ています。購入していただいた方には改めてお礼を申し上げたいと思います。

これまで以上にアリーナへ足を運んでもらう企画が目白押し

チームはアウェーの千葉戦を連勝で飾り、順調にスターを切った [写真]=B.LEAGUE


――「EXCITING BASKET PARK(エキサイティング・バスケット・パーク)計画」をすでに発表されていますが、そちらの進捗状況はいかがですか?
元沢
 アリーナ内と外で様々な施策を施すと発表させていただきました。それ以外に進んでいるのはホワイエ(アリーナの入り口から観客席までの広い通路)だと思っています。このホワイエの部分を“新生”川崎ブレイブサンダースならではの空間演出をしていきます。まだ発表できないのですが、かなりワクワクしていただけるプランが出来上がっています。詳細は少々お待ちください。

――アリーナの外側については?
元沢
 順調に非常に進んでいます。こちらはサンダースクエアの端になりますが、土日限定でバスケットボールコートを設置することになっています。本当は仮設ではなく常設のものをと企画しているのですが、平日開催の際は夜遅くなることもあり、まずは週末からスタートします。期間は短かったのですが、川崎市の担当の方にはとても感謝しています。またお子さんに遊んでいただけるエア遊具も製作中です。かなり大きなものになりますので、こちらも楽しみにしていてください。とどろきアリーナ前の広場に入ってきた時、すぐに目に入ると思います。そしてそれが非日常空間を演出するシンボル的な存在になるのではないかと思っています。

――アリーナ内で生ビールが半額で何杯でも飲める『俺たちのテーブル』や、選手からのウェルカムメッセージが特典に付く『女子会テーブル』など、バラエティーに富んだ席種が発売されました。
元沢
 非常にバスケがお好きだったり、長らくクラブを愛していただいているファンの方々には、そのような席はあまり必要ではないかもしれません。そのような皆さまはもっとコートに近いところで、試合に集中したいと思われるでしょう。一方で川崎の街のポテンシャルから見れば、まだまだもっと多くの方にご来場いただけると思っています。初めて観戦させる方もいらっしゃるでしょうし、テーブルで飲み食いをしたり、荷物をゆったり置きたい方もいらっしゃるでしょう。試合そのものを楽しんでいただくのはもちろんですが、ご来場されることでエンターテイメント全体を楽しんでいただけるように企画しました。様々な観戦スタイルをご用意することで、多くの方に満足して帰っていただけると考えています。

――これはとどろきアリーナへの取材の際に感じることなのですが、最寄りの武蔵小杉駅周辺の急激な人口増加もあり、アリーナ方面のバス乗り場に長蛇の列が出来ていることがあります。こちらの解消について考えてらっしゃることはありますか?
元沢
 多くのお客様からもご要望いただいている案件です。これに関しては、これまでよりも便利になるアクションを必ず取り、まとまり次第発表させていただきます。

エンターテイメントはもちろんのこと、様々な観戦スタイルを準備しているという元沢社長。川崎のホーム開幕戦が楽しみだ [写真]=山口剛生

(取材日:9月12日)

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