2018.10.11

期待が高まる川崎ブレイブサンダースのホーム開幕戦、見どころはガード陣のマッチアップ

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

川崎ブレイブサンダースvs滋賀レイクスターズ(@川崎市とどろきアリーナ)
第1戦:10月12日19時5分~、第2戦:10月13日16時5分~

 B1全体の開幕戦として注目を浴びたアウェイ千葉ジェッツ戦で、川崎ブレイブサンダースは見事に連勝を飾った。1戦目は立ちあがりに辻直人の3ポイントで先手を取り、その後逆転されて前半を折り返しながらも後半は篠山竜青シェーン・エドワーズの活躍で再び勢いをつかんで9点差の勝利。2戦目は前半に得点が伸びず、最大で21点のビハインドを負うが、後半に入ると長谷川技バーノン・マクリンの得点で猛追。シーソーゲームとなった第4クォーター、1点ビハインドの残り14秒に辻の3ポイントが炸裂し、白熱の展開に終止符を打った。驚くべきは、絶対的エースのニック・ファジーカスが欠場したにもかかわらず昨季準優勝の千葉から2勝を奪ったことだ。

 一方、滋賀レイクスターズはホームで開幕を迎え、新潟アルビレックスBBを相手に1勝1敗に持ちこんだ。1戦目は相手の3ポイント攻勢を受けて後手に回り、一時は20点差。ガニ・ラワルがファウルトラブルに苦しみながら27得点と奮闘して追いあげたが、あと5点届かなかった。しかし2戦目はゾーンディフェンスを巧みに織り交ぜて相手のペースを乱し、前半で16点をリード。後半は逆に相手のディフェンスを攻めあぐね、第4クォーターには逆転を許しながらも、この試合26得点の狩野祐介の外角シュートで貴重な白星を挙げた。2戦を通じてポイントガードのコントロールも光り、伊藤大司は1戦目で8アシスト、二ノ宮康平は1戦目で6アシスト、2戦目で9アシストをマークしている。

 運営体制が変わったことで注目度も高い川崎のホーム開幕。試合そのものの注目点はガード陣のマッチアップだ。開幕節では川崎のガード陣が得点力で、滋賀のガード2人は前述のどおり、アシストでチームに貢献した。タイプとしては対照的なガード陣が試合をどのように動かすかが見どころ。開幕節で能力の高さを証明した新外国籍選手とのコンビネーションもポイントになるだろう。

文=吉川哲彦

■ロースター
・川崎(ヘッドコーチ:北卓也)
藤井祐眞
林翔太郎
青木保憲
篠山竜青
辻直人
谷口光貴
鎌田裕也
バーノン・マクリン(NEW)
ニック・ファジーカス
ジュフ・バンバ
シェーン・エドワーズ(NEW)
長谷川技

・滋賀(ヘッドコーチ:ショーン・デニス)
西裕太郎(NEW)
二ノ宮康平(NEW)
紺野ニズベット翔(NEW)
樋口大倫
高橋耕陽
荒尾岳(NEW)
ガニ・ラワル(NEW)
狩野祐介
伊藤大司(NEW)
ディオール・フィッシャー
鹿野洵生(NEW)

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