2018.10.15

今シーズンはコート上で『松島劇場』を見せたい! 先発に抜擢された松島良豪が飛躍を誓う

今季はシューティングガードを務める松島 [写真]=B.LEAGUE
バスケットボールキング編集部。取材歴は20年を数え、これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、今年も氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

ネト新HC就任をきっかけに、2番ポジションの先発起用

 第2節を終えて2勝2敗と五分の成績を残すレバンガ北海道は、過去にブラジル代表ヘッドコーチの経歴を持つジョゼ・ネト氏を招聘し、Bリーグに新風を送り込んでいる。「やるからには優勝を目指す。ただうちの戦力で普通に戦ってもかなわない部分も多い」と、ネトHCはディフェンスではマンツーマンだけでなく、複数のゾーンディフェンスを駆使して、相手のオフェンスを翻弄する。しかも、非常に激しい動きでプレッシャーをかけるその手法は、今シーズンの北海道の代名詞となるかもしれない。

 そのネトHCに今シーズンからスターターに抜擢された選手がいる。それが松島良豪だ。これまで多嶋朝飛滋賀レイクスターズに移籍した伊藤大司の控えだった松島は、今シーズンは2番ポジション(シューティングガード)の先発を第1節第2戦から3試合連続で任されているのだ。

 そこでサンロッカーズ渋谷との第2戦を終えた後の松島に直撃。先発起用をどのように感じているのかを聞いてみた。「自分としては(2番起用で)持ち味を生かせています。毎年課題だった積極性がないところを、今シーズンは最初から出せているので、そこはネトHCに代わって良かった点かなと思います」と、先発起用が一回り成長するきっかけにしたいと思っているようだ。

 ネットHCに与えられた役割は明確だ。「僕が出る時には、中にドライブしてレイアップシュート、それができなかったらキックアウトするように指示されています。シーズンインして間もないこともあり、今はハーフコートのオフェンスでどうしてもボールが外だけを回してしまう傾向があります。その時に僕が中に切っていくことによって、『ディフェンスを収縮させて、味方を生かしてほしい』とも言われています」。

パフォーマンス先行からプレーでもしっかりアピール

「今シーズンは並々ならぬ想いがありました」 [写真]=B.LEAGUE

「やけどするぐらい熱いコーチ」と松島が語るように、ネトHCは練習の際には妥協を許さないという。キャプテンの多嶋は「こんなに怒られたのは久しぶり」と苦笑を交えて語ったほど。「僕も多嶋選手があれだけ怒られたところを初めて見ました(笑)。毎年僕が怒られ役なのですけど、ネトHCは誰に対しても平等で、例えば(マーク)トラソニーニでも『ちゃんとディフェンスをしなさい』ってキレますから(笑)。でも僕らからしたら、『おーおー、いいね、いいね、そうだそうだよ』という感じです。誰かがエースだからとか、主力選手とかというような線引きをされない素晴らしいコーチ。僕も指導者になったらああいうコーチになりたいと思いました(笑)」(松島)

 強豪ひしめく東地区に属する北海道ではあるが、ネトHCは戦術を駆使するだけでなく、選手のモチベーションを上げることでもその手腕を発揮しているようだ。「僕らのやる気をかき立ててくれるというか、この人だったらついていこうと思える方です。毎年東地区は厳しい戦いになりますが、今シーズンは最後までチャンピオンシップ進出を争えるチームになりたいです」と松島は誓う。

 これまでの松島は、プレー面よりもコート外でのパフォーマンスが図らずも目立つ傾向にあった。「昨年それが先に来てしまったので、今シーズンは並々ならぬ想いがありました。コート外のパフォーマンスが先行してしまったことは、エンターテイナーとしても非常に悔しい。今シーズンはバスケットボールでも頑張らなければいけないと思ってました。(試合中)コート内をクリエイトして、僕の劇場にします」。

 今シーズンの北海道は、コート上で繰り広げられる“松島劇場”第2弾にも目が離せない。

取材・文=入江美紀雄

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