2018.10.16

サンロッカーズ渋谷はFTから得点を伸ばしたい、秋田ノーザンハピネッツは日程の有利を活かせるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

サンロッカーズ渋谷vs秋田ノーザンハピネッツ(@墨田区総合体育館)
10月17日19時5分~

 今季から試合数が増加した水曜開催の1回目は第3節に組まれた。ホームアリーナである青山学院記念館での平日開催が難しいサンロッカーズ渋谷は、今回も墨田区総合体育館を使用。対戦相手は、初めて同じ東地区となった秋田ノーザンハピネッツだ。

 前節がホーム開幕となったSR渋谷は、レバンガ北海道を相手に1戦目は67-66という熱戦をものにした。第1クォーターを9失点に抑える好スタートを切り、一時は17点のリードを奪いながら第3クォーターの終盤から追いあげられ、第4クォーター開始3分余りで追いつかれてからはシーソーゲーム。残り20秒からの手に汗を握る展開の中、最後はライアン・ケリーが残り1秒で得たフリースローを2本とも決めて白星を手繰り寄せた。しかし2戦目はわずか57得点に沈み、19点差をつけられる完敗。この2戦はいずれも3ポイントを4本しか決められず、まだ開幕4試合とはいえ成功率はリーグで2番目に低い26.8パーセント。やはりリーグで2番目に低い得点数に影響しているのは間違いない。

 秋田は開幕4連敗中。前節の新潟アルビレックスBB戦も、いずれも第1クォーターに奪われたリードを取り返せないまま敗れた。1戦目ではジャスティン・キーナンが28得点10リバウンドを挙げ、2戦目はキーナンに代わってベンチ登録されたニカ・ウィリアムズを含む6人が2ケタ得点をマークしたが、ハードなディフェンスの裏返しであるファウルの多さはB2で戦った昨季から変わらず、リーグで2番目に多いSR渋谷を1試合平均で9個も上回っている。

 秋田にとって有利な材料は、タフな日程の中で試合間隔がSR渋谷より2日長い点だ。対戦相手よりもフレッシュな体で試合に臨むことができ、スカウティングに時間を割けるのも大きい。逆にSR渋谷は、リーグで3番目に試投数が少ないフリースローで得点を伸ばすチャンス。トラップディフェンスでのファウルが多い秋田に対し、ガード陣のボールキープ力が問われる。

文=吉川哲彦

■ロースター
・SR渋谷(ヘッドコーチ:勝久ジェフリー)
満原優樹
秋葉真司(NEW)
清水太志郎
ファイサンバ(NEW)
ロバート・サクレ
伊藤駿
ベンドラメ礼生
マーカリ・サンダース・フリソン(NEW)
杉浦佑成
長谷川智也
広瀬健太
山内盛久
ライアン・ケリー(NEW)

・秋田(ヘッドコーチ:ジョゼップ・クラロス・カナルス)
野本建吾(NEW)
下山大地(NEW)
白濱僚祐
成田正弘(NEW)
下山貴裕(NEW)
中山拓哉
保岡龍斗
ニカ・ウィリアムス(NEW)
俊野達彦(NEW)
小野寺祥太
ジャスティン・キーナン(NEW)
カディーム・コールビー
谷口大智

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