2018.10.19

秋田ノーザンハピネッツはPOのリベンジを狙う、ライジングゼファー福岡は積極的なアタックが必要

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

秋田ノーザンハピネッツvsライジングゼファー福岡(@CNAアリーナ★あきた)
第1戦:10月20日14時05分~、第2戦:10月21日14時05分~

 今季B1に昇格した2チームは、ともに第2節まで白星がなく開幕4連敗。最初の壁に突き当たった両者、先に抜けだしたのはB1経験のある秋田ノーザンハピネッツだった。1試合のみの水曜日開催となった前節はアウェーでサンロッカーズ渋谷と対戦。第1クォーターでわずかに1点上回った秋田は、第2クォーター中盤から5分以上にわたってSR渋谷をシャットアウトし、この10分間を16-5として大きくリードする。第3クォーターは逆に10得点しか奪えず一時同点に追いつかれるが、競り合いとなった第4クォーターは終盤にカディーム・コールビーの活躍が光り、ロースコアゲームを制した。25得点11リバウンドを挙げたジャスティン・キーナンの働きも見事だったが、過去4試合で1試合平均30個を超えていたファウルを17個にとどめたディフェンスの勝利と言っていいだろう。

 対するライジングゼファー福岡は前節、第1クォーターで29失点を喫し、立ちあがりで名古屋ダイヤモンドドルフィンズのペースに飲まれてしまった。デクスター・ピットマンが24得点に加えて8つのオフェンスリバウンドを奪うなどハッスルし、3試合連続無得点だった津山尚大も15得点と奮起したが、開幕から小林大祐の得点力が影を潜めたままなのが気がかりなところだ。

 昨季のB2プレーオフでは、第3戦までもつれこんだ末に福岡が勝ってB2優勝の称号を手に入れた。ホームで福岡の歓喜を見せつけられた秋田は、リベンジへの意欲がことさら強いはずだ。その屈辱を味わった5選手の中でも、現メンバーで秋田でのキャリアが最も長い谷口大智と大卒2年目ながらチームの中軸に成長した中山拓哉に、チームを鼓舞する奮闘を期待したい。早くB1初勝利を挙げたい福岡としては、秋田のファウルを誘うアグレッシブなアタックが必要。前節は日本人選手のフリースロー試投が津山の1本のみ。もがき苦しむ今こそ、日本人選手の攻める姿勢が求められる。

文=吉川哲彦

■ロースター
・秋田(ヘッドコーチ:ジョゼップ・クラロス・カナルス)
野本建吾(NEW)
下山大地(NEW)
白濱僚祐
成田正弘(NEW)
下山貴裕(NEW)
中山拓哉
保岡龍斗
ニカ・ウィリアムス(NEW)
俊野達彦(NEW)
小野寺祥太
ジャスティン・キーナン(NEW)
カディーム・コールビー
谷口大智

・福岡(ヘッドコーチ:河合竜児)
遥天翼(NEW)
山下泰弘
小林大祐
薦田拓也
波多野和也(NEW)
エリック・ジェイコブセン
津山尚大(NEW)
青木ブレイク(NEW)
ベンジャミン・ローソン(NEW)
石谷聡
城宝匡史(NEW)
加納誠也
デクスター・ピットマン(NEW)

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