2018.10.20

波に乗りたい富山グラウジーズ、ライオンズがマブンガとの対決を制して勝利を呼びこめるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

富山グラウジーズvs京都ハンナリーズ(@富山市総合体育館)
第1戦:10月20日18時05分~、第2戦:10月21日13時05分~

 横浜ビー・コルセアーズをねじ伏せた開幕節の連勝から、第2節は一転して栃木ブレックスの地力に屈した富山グラウジーズ。横浜との再戦で勢いを取り戻せるかが前節の焦点となったが、結果は4点差の辛勝。ただ、レオ・ライオンズが24得点をマークしたほか、大塚裕土が12得点、宇都直輝が13得点12アシストで今季初の“ダブルダブル”と、オフェンスのバランスは良くなった感もある。ジョシュア・スミスはフィールドゴール試投が10本のみで19得点止まりだったが、フィールドゴールを外したのは1本だけだ。チームの1試合平均得点でリーグ1位をキープし、3勝2敗と白星も先行。ここから波に乗りたい。

 富山が今節ホームに迎え撃つのは、スミスが昨季在籍した京都ハンナリーズ。前節の琉球ゴールデンキングスとの一戦は残り1分19秒の時点で同点と、どちらに転ぶかわからない好ゲームを展開。この試合34得点のデイヴィッド・サイモンがオフェンスリバウンドを押しこんで抜けだすと、続くディフェンスで相手の24秒バイオレーションを誘い、さらには相手のアンスポーツマンライクファウルなどで得たフリースローをすべて決めて勝ちきった。ジュリアン・マブンガはこの試合でも22得点12アシストをマークし、これで3試合連続2ケタアシスト。1試合平均でも2ケタに乗り、支配力をさらに増している。

 富山としては当然スミスの破壊力をフルに活かしたいところだが、スミスのプレーの特徴をよく知っている京都が受け身に回るはずもない。前節のようにバランスの取れたオフェンスを展開して主導権を握りたい。ポイントガードの宇都と阿部友和のコントロールが大きなカギになるだろう。また、ライオンズとマブンガのマッチアップは、どちらに軍配が上がったとしても見応え十分。司令塔の役割も担える両者が試合にどのような影響をもたらすか、支配力で上回ったほうがチームに勝利を呼びこむに違いない。

文=吉川哲彦

■ロースター
・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ(NEW)
関口サムエル(NEW)
船生誠也(NEW)
阿部友和(NEW)
山田大治(NEW)
水戸健史
宇都直輝
比留木謙司(NEW)
大塚裕土
葛原大智
青野文彦(NEW)
ジョシュア・スミス(NEW)

・京都(ヘッドコーチ:浜口炎)
伊藤達哉
晴山ケビン
綿貫瞬大阪エヴェッサからレンタル移籍継続)
岡田優介
岸田篤生(NEW)
ジュリアン・マブンガ
内海慎吾
頓宮裕人
デイヴィッド・サイモン(NEW)
片岡大晴
近忍(NEW)

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