2018.11.06

ホーム6戦全勝の富山グラウジーズ、失点多いディフェンス面を改善できるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

富山グラウジーズvs川崎ブレイブサンダース(@富山県総合体育センター)
11月7日19時05分~

 快調に飛ばしてきた富山グラウジーズも、前節のシーホース三河戦は連敗。星数で並ばれ、中地区首位から4位まで滑り落ちた。今節もやはり7勝5敗で並走する川崎ブレイブサンダースとの対戦となるが、今季6戦全勝のホームゲームで負けるわけにはいかない。

 富山はオフェンスの破壊力を武器に白星を重ねてきた一方で失点も多く、三河戦も1戦目は83失点、2戦目が91失点。特に3ポイントラインを守ることができず、1戦目は30本中14本、2戦目は23本中15本も決められてしまった。1試合平均得点はリーグ1位をキープしているが、失点もリーグで3番目に多い。ディフェンス面の改善を急がなければ、三河や川崎の後塵を拝することになるだろう。

 対する川崎は、大阪エヴェッサ戦の連勝で富山に追いついた格好。1戦目は第3クォーターまでの12点リードを猛追され、残り8秒で1点差に迫られる薄氷の勝利だった。第1クォーターの7点ビハインドから始まった2戦目は、第3クォーター以降クロスゲームとなり、藤井祐眞ニック・ファジーカスの活躍が効いて3点差で勝ちきった。前々節にスターターに復帰したファジーカスは出場時間を伸ばし、1戦目では32得点に加えてあと1アシストで“トリプルダブル”というフル回転。今後一段と存在感を増していくことは確実だ。

 三河に3戦全敗となった富山は、同じ中地区でこれ以上苦手な相手を作ってはならず、川崎との今季初対戦は重要な意味を持つ。ファジーカスの他にも得点力のある選手を抱える川崎に対し、やはりディフェンスの出来が問われることになる。このところリバウンドが減少傾向にあるのも気になるところだが、川崎はオフェンスリバウンドがリーグで3番目に少なく、富山としてはディフェンスリバウンドを確保しやすいはず。シュートに対してしっかりプレッシャーをかけ、リバウンドから宇都直輝大塚裕土らが走って富山のペースに持ちこみたい。

文=吉川哲彦

■ロースター
・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ(NEW)
船生誠也(NEW)
阿部友和(NEW)
山田大治(NEW)
水戸健史
宇都直輝
比留木謙司(NEW)
大塚裕土
葛原大智
青野文彦(NEW)
ジョシュア・スミス(NEW)

・川崎(ヘッドコーチ:北卓也)
藤井祐眞
林翔太郎
青木保憲
篠山竜青
辻直人
谷口光貴
鎌田裕也
バーノン・マクリン(NEW)
ニック・ファジーカス
バンバ・ジュフ
シェーン・エドワーズ(NEW)
長谷川技

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