2018.11.10

未だホーム1勝の滋賀レイクスターズ、出だしで主導権を握り優位に立ちたい

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

滋賀レイクスターズvs富山グラウジーズ(@ウカルちゃんアリーナ)
第1戦:11月10日18時5分~、第2戦:11月11日13時5分~

 前々節に栃木ブレックスを撃破した滋賀レイクスターズだが、前節は名古屋ダイヤモンドドルフィンズに敗戦。1試合平均84.2得点でリーグ2位の名古屋Dを72得点に抑え、ディフェンスでは成果を上げた形だが、オフェンスで56得点と沈黙。時折陥る3ポイントのスランプを発症し、成功は14本中2本のみ。ディオール・フィッシャーが6得点と、インサイドの力強さも欠いた。現在1試合平均得点はリーグで2番目に少なく、前々節にはディフェンスの強固な栃木から延長とはいえ93得点を奪ってみせたが、その爆発力は再び影を潜めている。今節は1試合平均得点で1位を走る富山グラウジーズが相手とあって、再度の爆発を期待したいところだ。

 その富山、オフェンス力は一定のレベルを維持しているものの、前節の川崎ブレイブサンダース戦の敗戦で3連敗となり、今節連敗すれば黒星先行となる危機だ。前半は3点をリードしたが、第3クォーターにディフェンスを崩され32失点。残り1分で6点差まで詰め寄ったが振りきられた。レオ・ライオンズは得点力を誇示し続けているが、ジョシュア・スミスが右肩下がりなのが気になるところ。そして、それ以上に気がかりなのが4試合続けて80失点以上と改善の兆しが見られないディフェンスだ。

 昨季レギュラーシーズン最終節で、B1自力残留を賭けて激突した両者。舞台も同じウカルちゃんアリーナとあって、ともにこの2試合には強い思いで臨むだろう。滋賀は今季ホームで未だ開幕節の1勝のみだが、対する富山にもアウェーで1勝しか挙げていないというデータがある。連勝で自力残留を果たした昨季最終節の再現を狙う滋賀は、富山のディフェンス面の課題を突き、オフェンスでたたみかけてブースターのボルテージを上げたい。対する富山は、アリーナの雰囲気にのまれないためにも滋賀を波に乗せないことだ。試合の入りで主導権を握ったほうが試合を優位に進めることになるだろう。

文=吉川哲彦

■ロースター
・滋賀(ヘッドコーチ:ショーン・デニス)
西裕太郎
二ノ宮康平
紺野ニズベット翔
樋口大倫
高橋耕陽
荒尾岳
ガニ・ラワル
狩野祐介
伊藤大司
ディオール・フィッシャー
鹿野洵生

・新潟(ヘッドコーチ:庄司和広)
山口祐希
柏木真介
五十嵐圭
鵜澤潤
石井峻平
渡辺竜之佑
森井健太
上江田勇樹
池田雄一
ラモント・ハミルトン
ダバンテ・ガードナー

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