2018.11.10

好対照な課題を抱える顔合わせ、大阪エヴェッサは藤高宗一郎と熊谷尚也に大きな期待がかかる

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

大阪エヴェッサvs横浜ビー・コルセアーズ(@おおきにアリーナ舞洲)
第1戦:11月10日18時5分~、第2戦11月11日13時5分~

 エグゼビア・ギブソンの戦列復帰も特効薬とはならず、大阪エヴェッサの連敗は「8」まで伸びた。前節は京都ハンナリーズと戦い、立ちあがりで先手を取られたところから前半はクロスゲームに持ちこんだが、後半はペースをつかめないまま徐々に引き離された。前節の川崎ブレイブサンダース戦で復調気配を見せたはずのオフェンスは65得点と再びダウン。ギブソンは16得点と数字の上ではまずまずだが、試投14本中6本成功とフィールドゴール成功率は低く、ジョシュ・ハレルソンが今季2度目の1ケタ得点に終わったのもチームとしては痛かった。

 その大阪のホームに乗りこむ横浜ビー・コルセアーズも、前節は三遠ネオフェニックスに敗戦。軽度の故障から復帰したジャボン・マックレアが32得点8リバウンド7スティールと気を吐き、チーム全体でターンオーバーを6個に抑えて90得点を積みあげたが、高い被フィールドゴール成功率で97失点。ハイスコアゲームとなった中で、第2クォーターで12得点止まりだったのが悔やまれる。1試合平均失点は85.2となり、早くも今季10敗に到達した。

 ディフェンスは決して悪くないもののオフェンスに課題が残る大阪と、オフェンスに比べるとディフェンスに難のある横浜という好対照な顔合わせ。ホームを守りたい大阪としては、ゾーンとマンツーマンを使い分ける横浜のディフェンスをどう突破するかということになるが、まずはディフェンスで横浜をしっかり止めることが大前提。リバウンドから速攻を繰りだし、日本人選手が得点に絡む機会を多く作りたい。ある程度の得点が見込めるギブソンとハレルソンに、日本人選手がどれだけプラスアルファをつけ加えることができるか。特に藤高宗一郎と熊谷尚也には大きな期待がかかる。また、大阪のファイ・パプ月瑠と横浜の橋本尚明はいずれも一昨季に在籍した古巣との対戦。2人のハッスルぶりにも注目したい。

文=吉川哲彦

■ロースター
・大阪(ヘッドコーチ:穂坂健祐)
今野翔太
長野誠史
藤高宗一郎
ファイ・パプ月瑠
根来新之助
木下博之
合田怜
ジャマール・ソープ
エグゼビア・ギブソン
熊谷尚也
畠山俊樹
ジョシュ・ハレルソン

・横浜(ヘッドコーチ:トーマス・ウィスマン)
細谷将司
川村卓也
高島一貴
湊谷安玲久司朱
中村太地
橋本尚明
アマンゼ・エゲケゼ
ハンター・コート
ジャボン・マックレア
田渡凌
竹田謙
エドワード・モリス
プリンス・イベ
小原翼

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