2018.11.15

仕切り直しを図りたいシーホース三河、白星奪取へは攻守両面でアグレッシブさが必要

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

シーホース三河vs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(@スカイホール豊田)
第1戦:11月16日19時5分、第2戦:11月17日15時5分

 5連敗スタートから一気に“貯金”2まで持っていったシーホース三河だが、3連敗で7勝8敗となり再び黒星先行。開幕節で連敗を喫した名古屋ダイヤモンドドルフィンズに借りを返し、仕切り直しといきたい。

 前節のサンロッカーズ渋谷戦は、いずれも接戦を落とす痛い連敗だった。1戦目は第1クォーターで相手を10点に抑えながらも得点が伸びず、終盤にディフェンスが綻んだ。2戦目は今季4度目のベンチ登録となったグラント・ジェレットが3ポイント5本を含む20得点を挙げ、1戦目に続いてスターター起用された西川貴之も11得点と奮起したものの、やはりディフェンスで勝負どころの我慢が効かなかった。オフェンスでは2戦ともターンオーバーを最小限に抑えた一方で、相手のファウルを誘えなかったのが響いた。

 第7節に対戦したばかりの秋田ノーザンハピネッツと再び相まみえた名古屋Dは、1戦目に敗れて連勝が「9」でストップ。ターンオーバーがかさんだこともあってロースコアで試合が進み、第4クォーターに32失点を浴びた。さらに、前回対戦時のマーキース・カミングスに続いてクレイグ・ブラッキンズがディスクォリファイングファウルで退場となり、2戦目は出場停止となってしまった。それでも、その2戦目はカミングスの得点力に加えてディフェンスでも秋田を54点に封じこんで完勝。開幕からの連続2ケタ得点が12試合で途切れた安藤周人も、この試合では3試合ぶりに2ケタ得点をマークした。

 この両者で決定的な差がついているのがフリースロー。成功率はともに69.7パーセントだが、試投数では名古屋Dが1試合平均で三河より7本以上多い。前節に限ればそれ以上の差があり、三河としては相手のファウルを誘うべく攻める意識を高めたい。三河はスティール数でリーグ最下位でもあり、攻守両面でアグレッシブさが必要。そして、特別指定選手として加わった岡田侑大の出番があるかどうかも要注目だ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・三河(ヘッドコーチ:鈴木貴美一)
ジェームズ・サザランド
狩俣昌也
アイザック・バッツ
村上直
森川正明
西川貴之
金丸晃輔
松井啓十郎
加藤寿一
岡田侑大(特別指定選手)
桜木ジェイアール
グラント・ジェレット
生原秀将

・名古屋D(ヘッドコーチ:梶山信吾)
小林遥太
マーキース・カミングス
満田丈太郎
菊池真人
張本天傑
安藤周人
中東泰斗
笠井康平
中務敏宏
笹山貴哉
ジャスティン・バーレル
クレイグ・ブラッキンズ

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