2018.11.18

世界を知るチルドレス、「自身の経験をチームにもたらすために」三遠ネオフェニックスにカムバック!

Bリーグに復帰したジョシュ・チルドレス[写真]=鳴神富一
1981年、北海道生まれ。「BOOST the GAME」というWEBメディアを運営しながら、スポーツジャーナリストとしてBリーグを中心に各メディアに執筆や解説を行いながら活動中。「日本のバスケの声をリアルに伝える」がモットー。

 2004年、NBAドラフト1巡目6位で指名されて数多くのゲームに出場。ヨーロッパも含めて様々な経験を積み、Bリーグ開幕シーズンに日本にやってきて強烈なインプレッションを残したジョシュ・チルドレス。そんな彼が当時所属していた三遠ネオフェニックスにカムバックした。11月17日の滋賀レイクスターズとのホームアリーナでの対戦でエントリーされると、スタメンでBリーグのコートに戻ってきた。序盤はゲームのリズムに乗れずに持ち味の得点力も鳴りを潜めていたが、1本のシュートを決めると少しずつリズムを取り戻し始め、最終的には30得点5アシストに加え、4スティール2ブロックと攻守に大暴れ。ゲームには敗れたものの強烈なインパクトを残した。

復帰初戦で大活躍したチルドレス[写真]=鳴神富一

「最初のゲームにしては全体的には良かったんじゃないかなと思います。チームとしても自分自身としても修正しないといけないところはありますし、自分自身のフィジカル面もまだ100パーセントの状態ではないのでそれを戻していくこともやっていかないといけないと感じたゲームでした。さらには結果として今日は負けてしまったので、まずはしっかりと直していくべきことを直していかないといけないと実感しました。チームに合流する前の1カ月間ぐらいバスケをプレーしていませんでした。チームに合流してから本格的に練習しているという状況なんですが、コンディションはBリーグ全体が展開するバスケットの速さに、まだ完璧に追いついていない状況です。その部分に関しては徐々に合わせていけるように取り組んでいきたいと思っています。この1週間ゲームに向けて動きを含めて調整をしてきたのですが、正直疲れている状態ですね」と自身の現状のコンディションも含めてゲームを振り返った。

フリースローも13分の11と高確率で沈めた[写真]=鳴神富一

 今オフシーズンはNBAのスーパースターでもあったアレン・アイバーソン氏(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)が設立した“BIG3”という往年のNBA選手たちがプレーする3人制のバスケットボールリーグに参戦したり、NBA復帰を目指してデンバー・ナゲッツのキャンプに参加していた。NBA復帰の夢が叶わなくなってからはフリーエージェントの状態で日々トレーニングを積んでいたという。「BIG3はハーフコートのゲームだったので、フルコートでの動きとは全く違います。2試合出場した形でしたが、正直ここ最近はそこでのプレーだけでした。実は今週水曜日(11月14日)に1カ月ぶりに5on5でプレーした感じです。アメリカにいた時はもう既に周りの友人とかは既にチームは決まっていてプレーする相手がいなかったので、この1カ月間はフィジカルやスキルなどの個人的なトレーニングをずっと積んでいた状況でした」

1カ月ぶりのゲームだったものの、好調さをアピールした[写真]=鳴神富一

 そんな中での三遠への加入。藤田弘樹ヘッドコーチが直接彼に1本の電話を入れたことから始まったのである。「藤田HCから直接電話が来てオファーをもらいました。その時は非常に嬉しかったですし、その後には北郷謙二郎社長とも話をしました。やはり豊橋で1年間過ごせたことで公私ともに慣れているという部分もありましたし、過ごしやすい場所だという思いがありました。そういう色々な部分で戻ってこられて良かったと感じています」と笑みを浮かべながら三遠への加入の理由を明かした。

 最後にこのチームに何をもたらしたいかを質問すると、「藤田HCが私に声をかけてくれたのは、私の経験をチームにもたらしてほしいという部分があると感じています。特に若い選手たちに伝えてほしいという部分があると思っていて。その中でチーム全体が日本人選手や外国人選手に関係なく、もっと攻守でアグレッシブにプレーしていかないといけないと現時点では非常に感じています。その中で今シーズンのBリーグのスケジュールが非常にタフですよね。それでもこの状況を乗り越えることは出来ますし、徐々にフィジカル面やゲーム感覚を慣らしていってやっていけば問題ないと自分自身で信じています」と力強く話した。

 素晴らしい経歴と経験がチームにいい影響をもたらされ、さらには彼自身がコートで本来の姿を取り戻した時。三遠が飛躍する瞬間になるであろう。

文・写真=鳴神富一

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