2018.11.22

宇都直輝と笹山貴哉、どちらのエースガードが得点面で貢献できるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

富山グラウジーズvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(@富山県西部体育センター)
第1戦:11月23日14時5分、第2戦:11月24日13時5分

“借金”生活転落の危機から一度は息を吹き返した富山グラウジーズだが、前節はリーグ全体の首位を走る栃木ブレックスの壁が立ちはだかり、再び“貯金”1。今節の相手も西地区で首位争いを演じる名古屋ダイヤモンドドルフィンズとあって、より危機感を募らせなければならない。

 栃木との1戦目は相手のバランスのいいオフェンスを止める術を持たず、大量96失点。ジョシュア・スミスが欠場した2戦目は失点を減らしたものの得点が伸びず、同点で迎えた第4クォーターで11得点止まり。今季最少だった1戦目の70得点からさらに落ちこみ、今季初の60点台に終わった。スミス不在が得点力ダウンに直結し、リーグ1位だった1試合平均得点はその座を直接対決で栃木に明け渡すこととなった。

 対する名古屋Dも前節はシーホース三河に連敗を喫し、地区2位に逆戻り。1戦目は決定力のある三河を相手にディフェンスのもろさを露呈して87失点。2戦目は第2クォーターを12失点で乗りきるなど改善したが、肝心の得点が65得点と、こちらは今季2番目に低い数字となった。スミスを欠いた富山同様に、マーキース・カミングスという得点源がベンチ登録から外れた影響が出てしまった。

 奇しくも前節2戦目は第4クォーターで11得点に終わり、最終的に65得点にとどまった両者。リーグ上位のオフェンスの破壊力を取り戻す上で外国籍選手の出場の可否がポイントになることは言うまでもないが、日本人選手がその負担を減らせるかどうかという点も、長いシーズンを見据えた上では重要になる。期待したいのは、昨シーズン得点面で貢献した両エースガード。昨季1試合平均17.0得点をマークした宇都直輝は、今季の最高が16得点。一方、ケガで出遅れた笹山貴哉も10.6得点を挙げた昨季のパフォーマンスには達していない。それぞれ阿部友和小林遥太がカバーしているとはいえ、やはり宇都と笹山が存在感を見せなければならない。

文=吉川哲彦

■ロースター
・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ
船生誠也
阿部友和
山田大治
水戸健史
宇都直輝
比留木謙司
大塚裕土
葛原大智
青野文彦
ジョシュア・スミス

・名古屋D(ヘッドコーチ:梶山信吾)
小林遥太
マーキース・カミングス
満田丈太郎
菊池真人
張本天傑
安藤周人
中東泰斗
笠井康平
中務敏宏
笹山貴哉
ジャスティン・バーレル
クレイグ・ブラッキンズ

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