2018.12.07

巻き返しを狙うレバンガ北海道、セカンドチャンスからの得点を増やせるか…内海HCの采配にも注目

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

レバンガ北海道vs富山グラウジーズ(@北海きたえーる)
第1戦:12月8日18時5分、第2戦:12月9日14時5分

 第11節終了時点で4勝15敗、東地区最下位ともがき苦しんでいるレバンガ北海道が、ジョゼ・ネトヘッドコーチの契約解除を決断。女子日本代表を世界レベルまで引きあげた内海知秀アドバイザリーコーチを新HCに据え、心機一転シーズン中盤以降の巻き返しを狙う。5連敗で迎えた前節の大阪エヴェッサ戦も、北海道はネト前HCが目指したディフェンス重視のスタイルを体現できなかった。得点力リーグ最下位の大阪を相手に1戦目は81失点、2戦目に至っては90失点。2戦とも5割を超える高確率で3ポイントを浴びたことが大きなダメージとなった。1試合平均失点は80点台に乗り、過去2シーズン高い得点力を誇ったオフェンスにも悪影響を及ぼしている感が否めない。

 そして今節の相手は、得点力リーグ1位の富山グラウジーズ。前節名古屋ダイヤモンドドルフィンズと戦った富山は、前々節で栃木ブレックスに抑えこまれた破壊力を取り戻した。延長で力尽きた1戦目は3人が20得点をクリアするなど97得点。前半で19点差をつけて逃げきった2戦目も98得点を挙げた。宇都直輝は1戦目で今季初めて20得点に乗せ、2戦目も19得点。ジョシュア・スミスは1戦目で23得点17リバウンド6アシストに加え、B1リーグ最多タイとなる8スティールも記録している。

 リーグで4番目に失点が多い北海道にとって、富山が難しい相手であることは間違いない。昨季はリーグトップクラスだったフリースローも数字を落とし、オフェンス面の数字は軒並み富山を下回っている。その中で唯一富山に勝っているのがオフェンスリバウンド。1試合平均12.3個はリーグ5位だ。セカンドチャンスからの得点を増やして富山にくらいつきたい。そしてもちろん、内海HCがオフェンスシステムをどう構築するかも重要なポイント。昨季までの洗練されたセットオフェンスが蘇るかどうか、またディフェンスをどう立て直すか、内海HCの采配に要注目だ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・北海道(ヘッドコーチ:内海知秀)
溝口秀人
関野剛平
山本柊輔
多嶋朝飛
折茂武彦
市岡ショーン
桜井良太
デイビッド・ドブラス
マーク・トラソリーニ
川邉亮平
野口大介
松島良豪

・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ
船生誠也
阿部友和
山田大治
水戸健史
宇都直輝
比留木謙司
大塚裕土
葛原大智
青野文彦
ジョシュア・スミス

この試合の他の記事

BASKETBALLKING VIDEO