2018.12.07

新たなレバンガのスタイルへ 新HC内海知秀氏、札幌で就任会見

就任会見で内海HC(中央)と握手する横田CEO(左)と清永統括[写真]=金谷直樹(道新スポーツ)
北海道新聞・道新スポーツとバスケットボールキングのコラボ企画。レバンガ北海道の協力も得て、北海道のバスケ情報をお届けします。

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■日本らしい繊細さを取り入れた戦術で
 B1残留へチーム再建! レバンガ北海道は12月6日、札幌市内で内海知秀HC(60)の就任会見を行った。新HCはジョゼ・ネト前HC(47)の情熱的な部分を残しつつ、日本らしい繊細さを取り入れた戦術で最低限の目標である1部残留を目指すと宣言した。まずは8、9日のホーム・富山グラウジーズ戦に勝ち、新たなレバンガのスタイルを築く。

 会見に臨んだ内海HCは「非常に苦しい状況だが、ファンのためにも頑張っていきたい」とチームの立て直しを誓った。クラブは11月22、23日に行われた大阪戦での連敗でネト前HCの解任を決断。内海HCにB1残留を託した。

■内海HC「試合に勝ちにいきながら、チームを構築していく」
 横田陽CEO(42)は「B2転落だけは避けたかった。ネト前HCだけの責任ではないが、シーズンを乗り切るためだった」と交代の理由を説明した。チームは7連敗中で、ホーム戦は10月7日の大阪戦以来白星から遠ざかっている。富山との2連戦を浮上のきっかけにしたいところだ。

 HCとして3度目のチーム練習を終えた内海HCは「選手たちは言ったことをすぐに理解してくれている。試合に勝ちにいきながら、チームを構築していく」と難題に取り組む。富山戦は女子日本代表を8強まで導いた2016年リオ五輪以来の采配。「楽しみもあるが緊張感もある」と心境を口にした。

練習で選手たちに指示を出す内海HC(右端)[写真]=金田淳(北海道新聞)

■折茂「残り41試合、結果追い続ける」
 内海HCとは大学時代に選抜チームの選手とコーチとして一緒に渡米経験がある折茂選手兼代表は「チームの状況を分かって引き受けてくれた。内海HCのためにも結果を出したい」と恩返しを誓った。自身は今季18試合で63得点と精彩を欠いているが「戦力であり続けるため、残り41試合も結果を追い続ける」と闘志を燃やした。

 青森県出身の内海HCだが、現役引退後は札大の男子バスケットボール部のHCを13年間務め、生活の拠点は北海道。リオ五輪以来となるHC就任に「神様からまた北海道で頑張ってこいと言われてるみたいだね」。第2の故郷のファンのためにもチームの立て直しに全力を注ぐ。
 
■多嶋「ファンと一緒に戦う」
 多嶋主将はネト前HCの退任について「勝たせることができなかったのは、自分たちがコート上でパフォーマンスを発揮できなかったから。責任を感じている」と沈痛な表情で話した。5日は選手だけで夕食会を開き、それぞれの胸の内を話し合った。「自分や(副主将の)トラソリーニが中心となってチームとしてやっていこうと再確認した」と団結力を強めた。再スタートとなる富山戦へ向け「ファンと一緒に戦う」と、ホームの力を借りて連敗ストップへ全力を尽くす。

◇内海知秀(うつみ・ともひで)◇ 1958年(昭和33年)12月7日、青森県三沢市生まれ。秋田・能代工高―日体大を経て81年から日鉱(現JXエネオス)でガードとして活躍し、81~88年の日本代表にも選ばれた。引退後、88年4月から札大男子チームのHCを務めた。2001年ジャパンエナジー女子チームのHCに就任し03~04、06~08年女子日本代表コーチを兼任。12年からは女子日本代表専任HCとして16年のリオ五輪では8強入りを果たした。

文=金谷 直樹(道新スポーツ)