2018.12.12

相手に苦手意識を植えつけたい栃木ブレックス、先発出場濃厚の馬場雄大をどう守るか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

■栃木ブレックスvsアルバルク東京(@ブレックスアリーナ宇都宮)
12月12日19時5分

 10月に続いて11月もわずか1敗だった栃木ブレックスだが、琉球ゴールデンキングスを迎えた12月のリーグ戦最初の試合は黒星。2戦目をしっかり取り返して連敗は免れた。ただ、11月も黒星スタートからの8連勝。12月の残り8試合も連勝街道再現の期待が高まるが、今節の相手は昨季6度の対戦で一度も勝てなかったアルバルク東京という鬼門だ。

 熱戦が予想された前節の琉球戦、1戦目は予想を上回る大熱戦を展開。第1クォーターの10点ビハインドから粘って再延長にまでもつれこみ、3点差で敗れた。B1記録を更新する52得点を叩きだしたライアン・ロシターの活躍も実らなかった。2戦目も立ちあがりでビハインドを背負ったが第3クォーターで逆転。最大18点差をつけたところから最後に10点差まで迫られたことは反省材料だが、それでも琉球を67点に抑えているのはさすがだ。

 A東京は昨季1勝3敗と苦手にした新潟アルビレックスBBと対戦し、1戦目はロースコアゲームを5点差で落とした。さらには田中大貴が頭部を強打するアクシデントで2戦目を欠場する事態となったが、一転して両者80点台のハイスコアゲームを3点差でかわした。脳震とうの疑いがある田中は今節の出場が難しいとみられるが、昨季からの新潟戦の連敗を止めたことでムードはいいはずだ。

 前述したようにこのカードは昨季A東京が6戦全勝という結果だったが、開幕から前シーズン王者の栃木が苦戦する一方でA東京が快調に首位を走った昨季とは、立場がほぼ入れ替わっていると言える。現に今季の対戦は第3節で延長とはいえ栃木が勝利しており、栃木としては今節も勝って相手に苦手意識を植えつけたいところ。そのカギは、田中に代わってスターター出場濃厚の馬場雄大をどう守るか。前回の対戦で9得点10アシストを許しており、最近4試合もすべて2ケタ得点と好調。チームを勢いづける馬場を止めることが勝利を呼びこむ近道だ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・栃木(ヘッドコーチ:安齋竜三)
田臥勇太
ジェフ・ギブス
遠藤祐亮
竹内公輔
田原隆徳
アンドリュー・ネイミック
渡邉裕規
鵤誠司
橋本晃佑
ライアン・ロシター
栗原貴宏
エリック・ロバーツ
山崎稜
喜多川修平

・A東京(ヘッドコーチ:ルカ・パヴィチェヴィッチ)
小島元基
齋藤拓実
安藤誓哉
馬場雄大
正中岳城
ザック・バランスキー
菊地祥平
竹内譲次
田中大貴
ジャワッド・ウィリアムズ
ミルコ・ビエリツァ
アレックス・カーク

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