2018.12.12

直接対決で負け越す三遠ネオフェニックス、岡田慎吾と太田敦也がキーマン

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

三遠ネオフェニックスvs新潟アルビレックスBB(@豊橋市総合体育館)
12月12日19時5分

 なかなか連勝できなかった三遠ネオフェニックスが今季2度目の連勝。滋賀レイクスターズと戦った前節、ロースコアとなった1戦目を制すると、延長にもつれこんだ2戦目も際どい勝負を1点差で拾った。その主役は30得点のウィリアム・マクドナルドと16得点の岡田慎吾。特に岡田は9リバウンドに加え、延長残り6秒で逆転3ポイントを決める値千金の活躍を見せた。昨季まではケガに悩まされることも多かったが、今季はここまで21試合すべてに出場し、現在11試合連続でスターター出場。今節を前にロバート・ドジャー退団という衝撃が走ったとはいえ、チーム在籍が長い岡田の活躍はチームの士気を高めているに違いない。

 今節三遠がホームに迎えるのは、現時点で1勝2敗と直接対決で負け越している新潟アルビレックスBB。昨季王者のアルバルク東京との対戦は、1戦目に勝利して昨季3勝1敗と勝ち越した相性の良さを発揮した。2戦目も最大14点ビハインドから残り2分で一旦は逆転したが、その後得点を奪えずに押しきられ、昨季からのA東京戦の連勝は「4」で止まった。それでも中地区首位の座は変わらず、1カ月以上欠場していた渡辺竜之佑が戦列に復帰したことも明るい材料だ。

 長年のライバル同士の対決ということもあり、チームでのキャリアが長い3人をキーマンに挙げたい。三遠からは岡田の他に太田敦也。今季はまだスターター出場こそないが、1試合平均約18分と出場時間は確保しており、ドジャー退団を受けてインサイドでの重要性はさらに増す。岡田との阿吽の呼吸も期待できるだろう。

 新潟からは、前節2戦目で12得点の池田雄一。フィールドゴール試投数71本のうち実に69本までが3ポイントと、今季は3ポイントシューターに徹している。リーグで2番目に3ポイント試投数が多い新潟にあって、成功率約39パーセントの池田のシュートタッチは生命線。両チームともに、フランチャイズプレーヤーの活躍は楽しみだ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・三遠(ヘッドコーチ:藤田弘輝)
ジョシュ・チルドレス
寺園脩斗
川嶋勇人
長谷川智伸
渡邊翔太
太田敦也
岡田慎吾
ダシルバヒサシ
鈴木達也
菅野翔太
ウィリアム・マクドナルド
田渡修人

・新潟(ヘッドコーチ:庄司和広)
山口祐希
柏木真介
五十嵐圭
鵜澤潤
石井峻平
渡辺竜之佑
森井健太
上江田勇樹
池田雄一
ラモント・ハミルトン
ダバンテ・ガードナー

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