2018.12.15

チームの浮沈を握る富山の宇都、川崎の篠山。司令塔マッチアップから目を離すな!

バスケットボールキング編集部。これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

富山グラウジーズvs川崎ブレイブサンダース(@富山市総合体育館)
第1戦:12月15日18時5分、第2戦:12月16日13時5分

中地区4位の富山グラウジーズが、同地区2位の川崎ブレイブサンダースをホーム、富山市総合体育館に招いて2連戦を行う。12勝10敗の富山に対して、川崎は13勝9敗。その差は1勝差だけに順位の変動もありうる状況であり、上位の順位争いが激化する中地区にあって注目のカードと言えるだろう。ここ10試合に限って言えば、富山が5勝5敗、川崎が6勝4敗と拮抗。ちなみに今シーズンの対戦は、11月7日、今回と同じ富山で行われ、その時は87-78で川崎が勝利している。

 オフェンスがウリの富山は平均得点86.7とリーグ1位を誇る。それを支えているのがフィールドゴール成功率50.4%(リーグ1位)とフリースロー成功率76.0%(同2位)だ。両外国籍選手のレオ・ライオンズ、ジョッシュア・スミスを軸に、司令塔の宇都直輝、控えの阿部友和がゲームをコントロール。それだけにオフェンスでイニシアティブを取れる対戦に強さを見せるが、ディフェンシブなクラブに対しては苦手な一面を見せている。

 一方、川崎は谷口光貴が復帰したものの、辻直人が左肩のケガで長期離脱中だ。辻不在で迎えた横浜ビー・コルセアーズとの“神奈川ダービー”に連勝を果たしたが、同じ中地区でチャンピオンシップ進出争いを繰り広げるシーホース三河戦では75-79で敗退。アウェーでの対戦ではあったが、目下のライバルをたたいて首位を走る新潟アルビレックスBBとの差を詰めたいところだった。ただし、堅いディフェンスを軸にゲームを組み立てる川崎と三河の対戦らしく、最後まで勝敗の行方が分からない展開だっただけに、この敗戦を次に活かしたい。

 オフェンスの富山とディフェンスの川崎という対照的なチーム同士の対戦。注目は富山のライオンズ、スミスと川崎のニック・ファジーカスの得点争いと言えるが、それをコントロールする富山の宇都、川崎の篠山竜青の司令塔がどれだけゲームをコントロールできるかにも目が離せない。前節、宇都は15得点5アシスト、篠山は17得点4アシストと好調維持。代表クラスのバチバチのマッチアップを期待したい。

■ロースター
・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ
船生誠也
阿部友和
山田大治
水戸健史
宇都直輝
比留木謙司
大塚裕土
葛原大智
青野文彦
ジョシュア・スミス

・川崎(ヘッドコーチ:北卓也)
藤井祐眞
林翔太郎
青木保憲
篠山竜青
辻直人
谷口光貴
鎌田裕也
バーノン・マクリン
ニック・ファジーカス
バンバ・ジュフ
シェーン・エドワーズ
長谷川技

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