2019.01.01

バスケットボールキングは2019年もバスケットボールの楽しさをお届けします

2019年も昨年以上の活躍が期待される写真右から渡邊雄太、八村塁 [写真]=Getty Images
バスケットボールキング編集部。これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

 2019年を迎えました。平成最後の年となる今年は日本のバスケットボール界にとって躍進の1年になるかもしれません。その原動力となるのはバスケットボールの本場、アメリカで活躍する2人の日本人プレーヤー、渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)と八村塁(ゴンザガ大学)であることは言うまでもありません。

 渡邊選手はメンフィス・グリズリーズと2way契約を結び、現在、NBAとGリーグのコートに立ってプレーをしています。グリズリーズでは主に試合が決まった後の出場になっていますが、Gリーグのメンフィス・ハッスルではなくてはならない選手、攻防の両面でチームを支える存在として、スタッフから厚い信頼を得ています。グリズリーズのフロントは契約期間の2年間でNBAの舞台で活躍する選手に育て上げることを目指しており、渡邊選手もその期待に応えようと日々練習に励んでいます。12月に現地で話を聞いた時、「NBAとGリーグの活動と練習で休む間もないのですが、今は充実しています」と語っていましたが、大きな目標に邁進する表情は希望に満ちていました。

 そして、八村選手は現在、NCAAディビジョンⅠのコートに立ち、強豪チームのエースをして活躍していることはご存知のことでしょう。2017-18シーズンの八村選手は1試合平均11.6得点4.7リバウンドのスタッツを残しましたが、今シーズンは18年末まで21.1得点6.6リバウンドと大幅に成績を伸ばしています。大学1年の時にNCAAトーナメントのファイナル4の舞台に立っていますが、今シーズンも多くのカレッジプレーヤーが目標とする夢の舞台でのプレーが期待されます。

 そして八村選手といって忘れてならないのは、何と言っても今年のNBAドラフトの注目選手にあがっていることです。現在、仮想ドラフトを行うDraft.netでは、予想指名順位が5位となっており、スカウトをはじめとするNBA関係者から高い評価を受けていることがわかります。1981年、岡山恭崇氏がNBAドラフトでゴールデンステート・ウォリアーズに指名されていますが(8巡目240位)、現行の60名のみの指名方法になってから、日本人として初めて指名されるか、さらに1桁順位での指名なるかの注目が集まっています。

 2019年8月31日に中国で開幕するFIBAワールドカップの予選は2017年からスタートし、日本は当初4連敗からのスターとなりました。しかし、八村塁ニック・ファジーカス川崎ブレイブサンダース)、そして渡邊雄太が代表でプレーすることになり、日本は初めてオーストラリアを破るなど、現在6連勝中。出口の見えないトンネルに迷い込んだような代表は、今は2月のアウェー戦で本戦出場が決める中国への道筋がはっきりと見えてきました。

 今年はお隣の中国でワールドカップが開催されます。その開催前の調整、そして2020年の東京オリンピックを見越して、世界の強豪国が日本でキャンプを張ったり、テストマッチを行ったりすることも増えるでしょう。そうなれば、2006年に日本でFIBA世界選手権(現ワールドカップ)が行われた時以上に、世界のバスケットボールと触れ合う機会が増えるはずです。

 2020年東京オリンピックのバスケットボール競技は男女の5人制、そして男女の3x3と4つのカテゴリーで開催されることになっています。現在、開催国枠での出場権は日本に与えられていませんが、3月末にコートジボワールで開催されるFIBA中央会議で議題にあがることになっており、その時点で出場権を獲得できる可能性が高くなってきたと言われていますが、こればかりは吉報待つしかありません。いや、大きな期待を持って待ちたいと思います。

 それにより日本のバスケットボール熱がどうなっていくか!? 楽しみ以外の何物でもありません。

 2019年、バスケットボールキングでははこれまで以上にバスケットボールを愛する皆様により一層楽しんでいただきけますよう、バスケットボールに関する、あれやこれやの情報をバスケットボールキングならではの味付けでお届けいたします。

 改めまして、新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

2019年1月元旦
バスケットボールキング編集長 入江美紀雄

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