2019.01.05

富山グラウジーズは大塚裕土が安定感を取り戻せるか、サンロッカーズ渋谷は盛實海翔の出番があるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

富山グラウジーズvsサンロッカーズ渋谷(@富山市総合体育館)
第1戦:1月5日18時5分、第2戦:1月6日13時5分

 新潟アルビレックスBBとの今季初対決に中地区首位奪回が懸かった富山グラウジーズ。1戦目は10試合連続で80点を超えていた得点が67点に沈んで黒星を喫した。第2クォーターで9得点に抑えこまれたのも痛かったが、それ以上に日本人選手が計16得点止まりだったのが響いた。続く2戦目はジョシュア・スミスがフィールドゴール試投わずか3本とうまく守られながらも、21得点の大塚裕土を筆頭に日本人選手が計59得点と奮起。チーム全体でも83得点まで持ち直したが、6試合ぶりの90失点であえなく連敗となった。前々節までの4連勝の勢いで臨んだ直接対決に敗れ、新潟とは3勝差に開いている。

 サンロッカーズ渋谷ライジングゼファー福岡と対戦し、2戦とも終始つかず離れずの接戦を展開。1戦目は第3クォーター中盤から一度もリードを許さないまま6点差で勝ちきったが、翻って2戦目は第1クォーター残り1分から常にビハインドを背負い続け、最後まで追いつけずじまい。杉浦佑成が3ポイント7本を含む23得点とハイパフォーマンスを見せた一方で、開幕から28試合すべて2ケタ得点を挙げてきたライアン・ケリーが4得点に終わったのは大きな誤算だった。東地区3位のアルバルク東京とは6勝差となり、これ以上離されるのは避けたい。

 前節に今季最多の21得点をマークした大塚だが、2ケタ得点を連発したシーズン序盤に比べると最近は好不調の波が大きい状態。今季2度の20得点超えと、やはり今季2度の無得点はいずれも最近5試合のことだ。安定感を取り戻し、一昨季在籍した古巣に手痛い一撃を浴びせることができるか。

 対するSR渋谷では、特別指定選手として加わった盛實海翔の出番があるかどうかが気になるところ。まだ大学3年生ながら、「和製ジェームズ・ハーデン」と現役NBA選手になぞらえられるその実力は折り紙付き。3勝10敗とアウェーを苦手にするチームのムードを変える意味でも、盛實のデビューに期待したい。

文=吉川哲彦

■ロースター
・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ
船生誠也
阿部友和
山田大治
水戸健史
宇都直輝
比留木謙司
大塚裕土
葛原大智
青野文彦
ジョシュア・スミス

・SR渋谷(ヘッドコーチ:伊佐勉)
満原優樹
秋葉真司
清水太志郎
ファイサンバ
ロバート・サクレ
伊藤駿
ベンドラメ礼生
マーカリ・サンダース・フリソン
杉浦佑成
長谷川智也
広瀬健太
山内盛久
ライアン・ケリー
盛實海翔

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