2019.01.30

ホームを守りたい滋賀レイクスターズ、若手がチームに勢いを呼びこめるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

滋賀レイクスターズvsライジングゼファー福岡(@ウカルちゃんアリーナ)
1月30日19時5分

 サンロッカーズ渋谷に連敗を喫し、前々節に西地区首位の琉球ゴールデンキングスを撃破した滋賀レイクスターズの勢いは続かなかった。まだ先の話とはいえ、リーグ最下位から脱することができない現状を考えると、残留プレーオフを回避するためには再び勢いを取り戻さなければならない。今節の相手は、同じく残留プレーオフ出場圏内にいるライジングゼファー福岡。まずは2勝差を1つ縮めておきたいところだ。

 SR渋谷との1戦目は、1点を争う好ゲームだった。ゾーンディフェンスが機能し、シーソーゲームで我慢強く戦っていたが、勝負どころでガニ・ラワル二ノ宮康平が同時にファウルアウトしてしまったこともあり、あと一歩踏ん張りきれなかった。2戦目も前半はラワルや荒尾岳の奮闘で接戦を演じたが、第3クォーターにミスで相手を勢いに乗せてしまい、最後は32点の大差がついた。1戦目を僅差で落として2戦目に大敗するのは、一昨季によく見られたパターンだ。

 一方の福岡も新潟アルビレックスBBに粘りを見せながらも連敗。しかしその内容は、滋賀に比べると格段に良いものだった。1戦目は津山尚大石谷聡の活躍で延長に持ちこんだが、最後は新潟のインサイドアタックに力尽きた。2戦目は津山と石谷に加えて小林大祐も持ち味を発揮し、追う展開ながら終盤まで良い粘りを見せた。1戦目で山下泰弘が負傷するアクシデントに見舞われてしまったが、中地区首位の新潟と渡り合ったことは今後に向けて好感触を得られたはずだ。

 今季は第14節に福岡ホームで対戦して1勝1敗。残留プレーオフ回避のためには直接対決で優位に立っておかなければならず、今節は両者にとって大事な一戦だ。未だホームで2勝しか挙げていない滋賀は、ホームを守る意志の強さを見せなければならない。特に高橋耕陽中村功平といった若手には、そのハッスルプレーでホームコートのボルテージを上げ、チームに勢いを呼びこむことが求められる。

文=吉川哲彦

■ロースター
・滋賀(ヘッドコーチ:ショーン・デニス)
西裕太郎
二ノ宮康平
紺野ニズベット翔
樋口大倫
マーカス・ブレイクリー
高橋耕陽
荒尾岳
ガニ・ラワル
狩野祐介
伊藤大司
ディオール・フィッシャー
鹿野洵生
中村功平

・福岡(ヘッドコーチ:ボブ・ナッシュ)
遥天翼
山下泰弘
小林大祐
薦田拓也
波多野和也
エリック・ジェイコブセン
津山尚大
青木ブレイク
ベンジャミン・ローソン
石谷聡
城宝匡史
加納誠也
デクスター・ピットマン

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