2019.02.01

両軍にとっての分岐点…狩野祐介と多嶋朝飛、どちらの主将が勝利をもたらすか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

滋賀レイクスターズvsレバンガ北海道(@ウカルちゃんアリーナ)
第1戦:2月2日14時5分、第2戦:2月3日14時5分

 滋賀レイクスターズが気迫で勝利をつかみ取った。ライジングゼファー福岡を迎えての一戦は前半を1点ビハインドで終え、第3クォーターに10点差をつけられたところから反撃。第4クォーターは27得点とたたみかけてホームに歓喜をもたらした。3ポイント6本を含む25得点の狩野祐介、23得点14リバウンドのガニ・ラワルの貢献度は言うに及ばず、体を張って外国籍選手を守り続けた荒尾岳も殊勲者の1人。第3クォーター終盤に見せた執念のディフェンスは、反撃に転じていたチームのムードを一気に高め、第4クォーターの勢いを生んだビッグプレーだった。この1勝でレバンガ北海道と勝率で並んだが、全試合の得失点差で上回るためリーグ全体での順位が入れ替わり、最下位から脱出した。今節はその北海道との直接対決。1勝1敗でも得失点差で下回れば再びリーグ全体の最下位に逆戻りとなり、滋賀にとっては今季のターニングポイントになりそうだ。

 分かれ道になるのは北海道にとっても同じ。前節は前回の対戦で劇的勝利を収めたアルバルク東京戦だったが、52得点しか奪えず30点差の完敗。1月は7戦全敗となり、次節には中地区首位の新潟アルビレックスBB戦が控える。今節の滋賀戦は最低でも1勝1敗に持ちこんだ上で、復調の兆しを見出しておきたいところだ。

 レギュラーシーズンの両者の顔合わせは今節が最初で最後。今後の順位争いを考えても、ここで1点でも相手を上回っておく必要がある。前節に続いてのアウェー戦となる北海道に対し、2節続けてホームで戦う滋賀が有利なのは間違いなく、北海道はメンタル面でよりタフさが求められる。逆境に置かれたチームを引っ張らなければならないのはやはりキャプテン。前節の滋賀は、キャプテンの狩野が魂のこもったプレーでチームに勝利を呼びこんだ。多嶋朝飛は気迫を前面に出すタイプではないが、キャプテンとしてチームを鼓舞し、チームのムードを変える仕事を期待したい。

文=吉川哲彦

■ロースター
・滋賀(ヘッドコーチ:ショーン・デニス)
西裕太郎
二ノ宮康平
紺野ニズベット翔
樋口大倫
マーカス・ブレイクリー
高橋耕陽
荒尾岳
ガニ・ラワル
狩野祐介
伊藤大司
鹿野洵生
中村功平

・北海道(ヘッドコーチ:内海知秀)
溝口秀人
関野剛平
山本柊輔
多嶋朝飛
折茂武彦
市岡ショーン
桜井良太
デイビッド・ドブラス
マーク・トラソリーニ
川邉亮平
野口大介
松島良豪
バイロン・ミュレンズ

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