2019.02.02

堅いディフェンスをベースとする両軍、それを打破するエースの働きに注目

バスケットボールキング編集部。これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

大阪エヴェッサvsシーホース三河(@おおきにアリーナ舞洲)
第1戦:2月2日18時5分、第2戦:2月3日14時5分

 第23節、大阪エヴェッサはホームのおおきにアリーナ舞洲でシーホース三河と対戦する。現在、大阪は14勝22敗の成績で西地区4位、対する三河は19勝17敗で中地区3位に位置し、ともにチャンピオンシップ進出には負けられない状況が続いており、熱戦を期待したい。

 大阪は西地区1位の琉球から勝ち星をあげるなど、2019年を順調に滑りだしたかに見えた。しかし、それ以降勝ち星に恵まれず、現在5連敗中。もうすぐ完済も間もなくと思われていた借金は現在8に増えてしまった。調子を落としている要因として考えられるのが主力選手の欠場だろう。木下博之合田怜という主力の故障離脱により、試合の終盤まで奮闘していても大事な場面で振りきられるというゲームが続いている。今回、何とか三河との対戦で歯止めをかけて、勝ち星を先行させていきたいところだ。

 一方の三河は、1月を5勝2敗で終えた。中地区の順位は3位にとどまっているが、ワイルドカード争いでは勝ち星では2位の京都ハンナリーズに追いつき(直接対決で京都が2勝0敗のため京都が上位)、チャンピオンシップ進出争いの1枠に食いこんできた。

 その要因は大黒柱の桜木ジェイアール、エースの金丸晃輔が好調なのに加え、シーズン途中で入団した特別指定選手の岡田侑大熊谷航の活躍も見逃せないところだ。三河に若さを注入している2人だが、特に岡田は前節の横浜ビー・コルセアーズ戦で自己最多の23得点を挙げて勝利に貢献。今節の大阪戦でもベンチスタートが予想されるが、思いきりのいいシュートでチームに勢いを与えることだろう。

 大阪と三河の対戦は今シーズン初の顔合わせ。ともに堅いディフェンスをベースに試合を組み立てたいだけに重い展開も予想できるが、機動力のある三河のガード陣が大阪にトランジションゲームを挑めば、試合の展開は一気にアップテンポとなるかもしれない。それだけに試合の流れをいかにつかむかが勝敗のカギを握ることになるだろう。大阪で言えばジョシュ・ハレルソン、三河なら金丸がいかに得点をあげるかもポイントになりそうだ。

文=入江美紀雄

■ロースター
・大阪(ヘッドコーチ:穂坂健祐)
今野翔太
長野誠史
藤高宗一郎
ファイ・パプ月瑠
根来新之助
木下博之
合田怜
エグゼビア・ギブソン
熊谷尚也
畠山俊樹
ジョシュ・ハレルソン
吉井裕鷹
トレバー・ムバクウェ

・三河(ヘッドコーチ:鈴木貴美一)
ジェームズ・サザランド
ケネディ・ミークス
狩俣昌也
アイザック・バッツ
村上直
森川正明
西川貴之
金丸晃輔
松井啓十郎
加藤寿一
岡田侑大
桜木ジェイアール
生原秀将
熊谷航

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