2019.02.27

3/2、3の琉球戦に向けて… 【87Labのがんばれレバンガ】

(写真説明)前節の新潟戦で、ガードナー(右)と対峙するドブラス(左)=宮永春希(北海道新聞)
北海道新聞・道新スポーツとバスケットボールキングのコラボ企画。レバンガ北海道の協力も得て、北海道のバスケ情報をお届けします。

 ワールドカップ(W杯)アジア2次予選による中断期間を終えて、レバンガ北海道が対戦するのは西地区首位に立つ琉球ゴールデンキングスだ。

 琉球は主力選手のけが人が相次ぎ、今年に入って4勝7敗と苦しい状態が続いていた。しかし、中断期間前最後の千葉戦、ゲーム2(※注1)を見事に勝利。インサイドの要であるアイラ・ブラウンも復帰し、チームもらしさを取り戻しつつある。

 北海道にとって苦しい戦いになることは間違いない。しかし、十分に勝利するチャンスもあると感じている。北海道にとって、今シーズンを笑顔で終えるためのチャレンジがアウェー沖縄の地から始まる。

■琉球の要はPG並里
 琉球は攻守ともにハードワークできる素晴らしいチームだ。何より外国籍選手を含めて、全員が同じ強度でコミュニケーションを取りながら40分間ハードワークを続けることができる。Bリーグにおいてもっとも優れているチームの1つだと感じる。

 そのチームにおいて中心を担っているのがやはりポイントガード(PG)の並里だ。

 琉球はここまで40試合で平均得点75.2を記録している。

 その中で並里は平均得点8.7、平均アシスト7.2を記録し、単純計算で約23~30点分が並里のプレーから生み出されていることになる。

 並里に思い通りのプレーされてしまうと、そこに合わせる周りの選手の能力もより発揮される展開が作られてしまい、琉球のオフェンス(攻撃)を止めることは非常に難しくなる。何より並里のプレーにあわせて沖縄のアリーナがさらなる盛り上がりを見せる。アウェーの北海道にとって、その歓声や雰囲気は最大の脅威になるかもしれない。

 並里をいかにうまくプレーさせないか。並里のプレーを制限したり、孤立させるような展開を作れるか。北海道の内海HCがどのような対策を立ててくるのか、非常に注目したい部分だ。

■琉球のゾーンディフェンスに注目
 ただ、ここ数試合で琉球が敗戦した試合には同じ要因を感じる。それがディフェンスリバウンドとシュート時のファウルだ。

 琉球はマンツーマンと変則的な2-3ゾーンディフェンス(※注2)を場面によって使い分けてくる(チェンジングディフェンスと呼ぶ)。

 ゾーンディフェンスは戦術的にディフェンスリバウンドの確保が難しく、琉球はここ数試合、そのゾーンディフェンスを使った時間帯で、対戦相手にオフェンスリバウンドを支配されている傾向が強い。北海道はまさにそこをつきたい。

■オフェンスリバウンドの確保とフリースロー成功がカギ
 そして、琉球が激しくディフェンスをすることで、ゴール下の密集地帯などでファウルを吹かれることが多くある。シュート時のファウルは2本のフリースローが与えられる。

 ここ数試合、琉球は平均すると対戦相手に約20本のフリースローを与えている。ここは審判の笛との兼ね合いがあるので琉球としては非常に難しいが、北海道としてはフリースローをうまく生かして行きたい。

 琉球がゾーンディフェンスの時にオフェンスリバウンドの確保をすること、北海道のオフェンスの時にゴールに向かってプレーすることで増えると思われるフリースローをしっかり決め切ること。単純だが、このゲームの勝敗を分ける大きな要因になるはずだ。

■インサイドの攻防はドブラスに分あり
 そこで期待したいのが北海道のポイントガードのゲームメイク(ゲームの組み立て)とインサイド(※注3)の攻防だ。

 特にポイントガードでは前節新潟戦を体調不良により欠場した松島のプレーに期待したい。地元沖縄での凱旋ゲームであり、幼なじみでもある並里とのマッチアップは盛り上がることは間違いない。

 琉球の激しいディフェンス(守備)に屈することなく、自分でもゴールに向かってプレーしながら、周りの選手を生かしていくゲームメイク、そして並里に自由を与えないディフェンスに期待したい。

 インサイドの攻防では、ドブラスに分があると感じている。ドブラスの攻守にわたるインサイドでの技術、様々なシュートパターンは琉球にとって脅威になることは間違いない。彼を起点に展開を作る北海道のオフェンスは、琉球に十分に通用するはずだ。

 残り20試合。北海道は残留に向けて崖っぷちに立たされている。

 琉球は地区優勝、そしてBリーグ制覇に向けてこの20試合で更なる進化を目指してくるはずだ。

 そこに北海道が付け入る隙は必ずある。

 このまま終わるはずがない。「がんばれレバンガ」の声援と共に、沖縄の地から残留に向けて、雪解けを告げる熱いレバンガ旋風を巻き起こしてほしい。

※注1 ゲーム2
2日続けて同じチームで対戦する場合の2試合目

※注2 ゾーンディフェンス
バスケットボールのディフェンスは大きく分けると、ゾーンディフェンスとマンツーマンディフェンスに分けられる。ゾーンディフェンスは、特定の選手をマークするのではなく、1人1人が自分の決められたエリアを守る。

※注3 インサイド
リングに近いゴール下のエリアを指す(一般的にリング近くをインサイド、離れた位置をアウトサイドという)。

文・宮本將廣(87Basketball Lab代表)

■関連リンク
2/9、10の新潟戦に向けて…【87Labのがんばれレバンガ】
https://basketballking.jp/news/japan/20190205/133667.html

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