2019.03.02

新潟アルビレックスBB、相手のトランジションと3Pに要注意…外国籍選手の起用方も見どころ

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

新潟アルビレックスBBvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(@シティホールプラザアオーレ長岡)
第1戦:3月2日18時5分、第2戦:3月3日14時5分

 初のチャンピオンシップ出場に向け、40試合消化時点まで中地区首位に立ち続けている新潟アルビレックスBB。休養十分で迎えるリーグ戦再開の初戦は、昨季CSの8つ目のイスを最後まで争った名古屋ダイヤモンドドルフィンズを迎え撃つ。

 中断前の最後はアウェイでレバンガ北海道を危なげなく退けた。1戦目は64失点、2戦目は60失点といずれもディフェンスで勝ち取った白星。オフェンスでは1戦目のフリースロー成功率が反省点だが、2戦目は8人が3ポイントを決めるなど外角からも脅威を示した。出場時間のバランスも良く、特別指定選手の髙橋浩平もデビュー。中断期間中にはアマンゼ・エゲケゼを獲得して外国籍選手3名体制を敷くなど、残る20試合とその先に向けて抜かりなく準備を進めている。

 対する名古屋Dは勝率で並ぶ京都ハンナリーズと激突した。1戦目を7点差で落とし、直接対決の得失点差により西地区2位の座を一旦譲ったが、2戦目は前半の16点リードが効いてリベンジ。再び勝率で並び、対戦成績で2勝1敗と先行したため地区2位に返り咲いた。第21節の2戦目で今季初めてスターター出場して以来その座を守っている笹山貴哉は2月の4試合中3試合で2ケタ得点をクリアし、アシストは4試合いずれも5個をマークするなど安定感が出てきた。

 同じ中地区で争い、直接対決で3勝3敗と星を分け合った昨季はともにオフェンス主体のチームだったが、今季は新潟のディフェンス向上が成績の差に表れている。名古屋Dのトランジションオフェンスと3ポイント攻勢が新潟のディフェンスを混乱に陥れることができるかどうか、勝敗を分けるポイントはそこにある。新潟側から見ると、ボールプッシュの能力が高いマーキース・カミングスのスピードに対抗するという点で、早速エゲケゼの出番が巡ってくることも考えられる。名古屋Dも他の外国籍選手2人が好調で、互いにどの選手をベンチ登録するかという点も大きな見どころだ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・新潟(ヘッドコーチ:庄司和広)
山口祐希
柏木真介
五十嵐圭
髙橋浩平
鵜澤潤
石井峻平
渡辺竜之佑
森井健太
上江田勇樹
池田雄一
ラモント・ハミルトン
ダバンテ・ガードナー
アマンゼ・エゲケゼ

・名古屋D(ヘッドコーチ:梶山信吾)
中務敏宏
笹山貴哉
張本天傑
安藤周人
中東泰斗
ジャスティン・バーレル(インジュアリーリスト)
クレイグ・ブラッキンズ
満田丈太郎
小林遥太
菊池真人
笠井康平
マーキース・カミングス
木下誠
ヒルトン・アームストロング

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