「バスケが青春
それが一番幸せだった」
八村阿蓮が語る”18歳”

沖縄で悔しい連敗を喫したレバンガ北海道が、この週末に戦うのは今シーズンBリーグ屈指の得点力を誇る名古屋ダイヤモンドドルフィンズだ。
■速い展開を得意とする名古屋
名古屋は速い展開を得意としていて、カミングス選手を中心に、今シーズンここまでスリーポイントの試投数がB1で最多を誇る(成功率は3位)。平均得点もB1で3位の82.5を記録し、その攻撃力は北海道にとって脅威である。
名古屋はスリーポイントを積極的に打ち、そこに合わせて勢いのある若手選手がゴールに向かってプレーを仕掛けてくる。先にシュートをたくさん打たれ、得点が入るゲームになってしまうと、一気に流れを持っていかれる可能性がある。
北海道は名古屋の速い展開、スリーポイント、ゴールに向かったプレーの中で、どれか1つを抑え込み、得点させる選手を限定することによって、ある程度、ゲームをコントロールできるような展開を作ることが大切になってくる。
そのためにはディフェンス(守備)だけではなく、意図的にオフェンス(攻撃)もゆっくりと展開し、お互いのオフェンス回数を減らすなどの工夫も必要になってくるかもしれない。
■ドブラス選手に注目
一方、名古屋は若い選手が多いからか、ゲームの中で流れをうまくコントロールできない時間が来ることも多く、ゲームごと、クォーターごとにムラがある印象を感じる。
また、名古屋のディフェンスは、すごくプレッシャーかけてくるという印象はない。むしろ、相手のオフェンスの起点に対して、チーム全員で連動して守ってくる印象がある。
北海道のオフェンスで、ドブラス選手のところにボールが入った時に、名古屋はダブルチーム(※注1)などを仕掛けてくることが予想される。ドブラス選手へのパスやドブラス選手がボールを持ってプレーする時には周りの選手も含めて、名古屋のディフェンスの動きに注目したい。
■信じることこそ
琉球戦の結果は、勝敗以上に内容も含めて多くの人が辛い気持ちになるようなゲームだった。ブースターの僕らは気持ちをどう切り替えて名古屋戦に向かうのか。
どんなに優れた戦術を駆使してもそれが結果に繋がる保証はどこにもない。
ただ、1つ言えることがある。勝利は誰かがもたらしてくれるものではなく、自分たちでつかみ取るものだということだ。できることをコツコツと積み上げ、お互いを信じ、何より自分自身に負けない勇気を持つこと。
最後の笛が鳴るまで、何が起こるかわからないのが、バスケットボールだ。
全力で戦う選手たちを信じることこそ、今の僕らの役目なのではないだろうか。
今週末もきたえーるに「がんばれレバンガ」を吹かせよう。
※1 ダブルチーム
ボールを持っている選手に対して、ディフェンスが2人で挟み込むようにして守る戦術
文・宮本將廣(87Basketball Lab代表)
■関連リンク
・3/2、3の琉球戦に向けて… 【87Labのがんばれレバンガ】
https://basketballking.jp/news/japan/20190227/139538.html
・2/9、10の新潟戦に向けて…【87Labのがんばれレバンガ】