2019.03.09

レバンガ北海道はオフェンスの立て直しが急務、中野司と内田旦人がカンフル剤となれるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

レバンガ北海道vs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(@北海きたえーる)
第1戦:3月9日18時5分、第2戦:3月10日14時5分

 レバンガ北海道は前節の琉球ゴールデンキングス戦で早くも今季の負け越しが決定した。1戦目は第1クォーターの26失点で劣勢に立ち、その後もオフェンスできっかけをつかめないまま57得点止まり。2ケタ得点を挙げたのは14得点のマーク・トラソリーニと10得点の川邉亮平だけだった。2戦目に至っては前半で17得点とさらにオフェンスが沈黙し、最終的に54得点、34点差という大敗。この2戦は松島良豪の戦線離脱の影響が大きく出てしまい、アシストは2戦計31個と北海道らしからぬ数字。松島に代わって今季初めてスターター起用された折茂武彦も1戦目が6得点、2戦目が2得点とムードを変えることはできなかった。

 名古屋ダイヤモンドドルフィンズも前節は新潟アルビレックスBBに連敗を喫した。2戦とも前半はリードしながら、1戦目は第3クォーターに30失点。第2クォーターを7失点と踏んばって13点リードで折り返した2戦目も、第4クォーターにそのリードを失うと残り21秒の最後のチャンスを惜しくも活かせず、延長で力尽きた。西地区2位の京都ハンナリーズとは2勝差がつき、この時期にこれ以上離されるのはなんとしても避けなければならない。

 北海道は前々節も2戦続けて60点台前半の得点で、オフェンスの立て直しは急務。その中で松島を故障で失ったことは大きな痛手だが、他の選手がカバーする以外にない。司令塔の多嶋朝飛は前節1戦目で9アシストと役割を果たしており、キャプテンとしてチームを引っ張る姿にも期待したい。また、特別指定選手として加わったばかりの中野司内田旦人はチームに刺激を与える存在として期待がかかる。対する名古屋Dも今節連敗すれば“貯金”をすべて吐きだすとあって、背水の陣を敷く必要がある。こちらもやはりキャプテンの張本天傑に、日本代表としてワールドカップ出場決定という結果を持ち帰った勢いをプレーで表現してもらいたいところだ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・北海道(ヘッドコーチ:内海知秀)
溝口秀人
関野剛平
山本柊輔
牧全(インジュアリーリスト)
多嶋朝飛
折茂武彦
市岡ショーン(インジュアリーリスト)
桜井良太
デイビッド・ドブラス
マーク・トラソリーニ
川邉亮平
野口大介
松島良豪
バイロン・ミュレンズ
中野司
内田旦人

・名古屋D(ヘッドコーチ:梶山信吾)
中務敏宏
笹山貴哉
張本天傑
安藤周人
中東泰斗
ジャスティン・バーレル(インジュアリーリスト)
クレイグ・ブラッキンズ
満田丈太郎
小林遥太
菊池真人
笠井康平
マーキース・カミングス
木下誠
ヒルトン・アームストロング

この試合の他の記事

BASKETBALLKING VIDEO