2019.03.12

気持ちの強さを出して戦いたい富山グラウジーズ、新潟アルビレックスBBから初白星を奪えるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

富山グラウジーズvs新潟アルビレックスBB(@富山市総合体育館)
3月13日19時5分

 今季3度にわたって“貯金”を使い果たしながら、その都度連勝で白星先行を保ってきた富山グラウジーズ。その底力も琉球ゴールデンキングスという難敵には通じず、1戦目は第3クォーター終了時点でのリードを守れず3点差で敗れ、ついに今季初めて黒星が先行してしまった。2戦目も第3クォーターに12点差まで突き放されて敗戦ムードが漂ったが、第4クォーターの最初の約4分で2点差まで縮め、その後はクロスゲームを展開。残り24秒に宇都直輝のバスケットカウントで逆転し、1日で“借金”を返してみせた。

 その富山は、今節も地区首位のチーム、新潟アルビレックスBBと相まみえる。サンロッカーズ渋谷と対戦した前節の新潟は、1戦目が実に第6節の2戦目以来約4カ月半、32試合ぶりとなる90点台の失点で敗戦。今季2度しかなかった2ケタ点差での敗戦も第15節の2戦目以来17試合ぶりだった。そして2戦目も84失点で12点差をつけられてよもやの連敗。2戦を通じてシュートセレクションなどの状況判断の悪さが目につき、今季の新潟を象徴するディフェンスでの我慢強さも見られなかった。

 今季の3度の対戦はすべて新潟がホームで勝利。いずれも大差ではないとはいえ富山は地力の差を見せつけられた格好だが、残り3戦をホームで戦えることはチャンピオンシップ進出を狙う上でもいい材料。ただ、1戦のみの今節に敗れて黒星が先行すると、CS争いから一転して残留プレーオフに回った昨季のような失速にもつながりかねない。その苦い記憶を拭い去るためにも、気持ちの強さを前面に出して戦わなければならない。そして新潟も、第14節以降は一度もなかった同一カード連敗のメンタル面への影響が気になるところ。今節はチーム全体の戦う姿勢が問われることになる。富山では阿部友和レオ・ライオンズ、新潟ではラモント・ハミルトン森井健太に、そのハッスルプレーでチームを鼓舞する姿を期待したい。

文=吉川哲彦

■ロースター
・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ
アラン・ハーンドン
船生誠也
阿部友和
山田大治
水戸健史
宇都直輝
比留木謙司
大塚裕土
葛原大智
青野文彦
ジョシュア・スミス
前田悟
松山駿

・新潟(ヘッドコーチ:庄司和広)
山口祐希
柏木真介
五十嵐圭
髙橋浩平
鵜澤潤
石井峻平
渡辺竜之佑
森井健太
上江田勇樹
池田雄一
ラモント・ハミルトン
ダバンテ・ガードナー
アマンゼ・エゲケゼ

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