2019.03.13

ブレイクリーがキーマンのライジングゼファー福岡、相手の強固なディフェンスを崩せるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

大阪エヴェッサvsライジングゼファー福岡(@サンエイワーク住吉スポーツセンター)
3月13日19時5分

 前節の大阪エヴェッサは、西地区首位浮上を狙う京都ハンナリーズに土をつけて1勝1敗。2点差の際どい勝負を制した1戦目はファイ・パプ月瑠が19得点7リバウンドとインサイドで力強さを発揮したほか、長野誠史が10得点5アシスト。1点を争った最終盤は、この2人の活躍が勝利を手繰り寄せた。2戦目は得点力不足を露呈し、第1クォーターでわずか8得点。第2クォーターに25得点で挽回し、第4クォーターもディフェンスで盛り返したが、結局は序盤のつまずきが響いて12点差の敗戦となった。今節は、第24節から次節までの5節9試合の中で唯一のホームゲーム。12勝10敗と勝ち越しているホームで手堅く勝っておきたいところだ。

 その相手、ライジングゼファー福岡川崎ブレイブサンダースと連日二転三転の大接戦を展開した。1戦目は残り3秒でマーカス・ブレイクリーがドライブをねじこんでオーバータイムに突入し、その延長でもブレイクリーが残り5秒にドライブを決めて同点としたが、その後3ポイントを決められて惜しくも黒星。ブレイクリーは37得点に加えてリバウンドとアシストも2ケタに乗せて“トリプルダブル”を達成し、デクスター・ピットマンも29得点10リバウンド、遥天翼も17得点6アシストと活躍が光ったが勝利には届かなかった。2戦目もこの3人に加えて山下泰弘が9得点10リバウンド7アシストの大車輪の働きを見せながら、終盤に粘りきれず8点差で連敗に終わった。

 福岡は勝率で滋賀レイクスターズに追いつかれ、西地区では最下位に転落してしまった。ただ、終盤まで食らいついた川崎戦で残る16試合への手応えも得たはず。その原動力であるブレイクリーを起点としたオフェンスは、今季直接対決で2勝1敗と勝ち越している大阪にとっても脅威となるに違いない。突破力を増した福岡のオフェンスが大阪の強固なディフェンスを崩すことができるかどうかが、勝敗を分けるポイントになるだろう。

文=吉川哲彦

■ロースター
・大阪(ヘッドコーチ:穂坂健祐)
今野翔太
長野誠史
藤高宗一郎
ファイ・パプ月瑠
根来新之助
木下博之
合田怜
エグゼビア・ギブソン
佐々木隆成
熊谷尚也
畠山俊樹
ジョシュ・ハレルソン
吉井裕鷹
トレバー・ムバクウェ

・福岡(ヘッドコーチ:ボブ・ナッシュ)
遥天翼
山下泰弘
小林大祐
薦田拓也
波多野和也
エリック・ジェイコブセン
津山尚大
青木ブレイク
石谷聡
城宝匡史
加納誠也
デクスター・ピットマン
マーカス・ブレイクリー
鈴木龍雄

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