2019.03.16

秋田ノーザンハピネッツはディフェンスの一工夫が必要、アルバルク東京はFTの改善が急務

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

秋田ノーザンハピネッツvsアルバルク東京(@タクミアリーナ)
第1戦:3月16日18時5分、第2戦:3月17日14時5分

 秋田ノーザンハピネッツがB1残留に向けて一歩前進した。前節はレバンガ北海道と対戦し、終始相手に思いどおりのオフェンスを展開させずにわずか52失点の快勝。攻めてはドワイト・コールビーが今季最多の28得点に加えて12リバウンド4ブロックと攻守にハッスルし、平日開催でありながらクラブ新記録となる4830人の大観衆を興奮の渦に巻きこんだ。連敗を「3」で止め、残留プレーオフ圏内で最上位の横浜ビー・コルセアーズとは3勝差となったが、残る15試合は全て同じ東地区内での顔合わせ。強敵が待ち受けるレギュラーシーズン最後の4分の1は、秋田にとって今季最大の試練だ。

 秋田に最初に立ちはだかる壁は地区3位のアルバルク東京。しかしそのA東京は前節、千葉ジェッツの強度の高いディフェンスを崩すことができずに完敗を喫した。ターンオーバーから相手に走られる展開で第1クォーターに15点差をつけられて後手に回ると、その後も反撃ムードをことごとく断ちきられ、一時10点差まで詰めるのが精一杯だった。千葉とは6勝差がつき、2位の栃木ブレックスとも5勝差。地区2位以内でのチャンピオンシップ進出はだんだん難しくなってきていると言わざるを得ない。

 このカードは今季まだ2試合しか消化しておらず、残り15試合の中で互いにとって大きなウェイトを占める。1度目の対戦は実に45点という大差で敗れた秋田も、2度目の対戦では前半に7点リードを奪い、第3クォーター終了時点でも1点ビハインドとよく粘った。ただ、どちらの試合も5人に2ケタ得点を許しており、その得点バランスを崩すディフェンスの一工夫が必要。また、やはりどちらの試合もフリースローだけで26点を献上しており、ここにきて再び増加傾向が見られるファウル数のマネージメントも重要なポイントになる。対するA東京も、前節14本中5本成功にとどまったフリースローの改善がなければ苦戦を強いられるだろう。

文=吉川哲彦

■ロースター
・秋田(ヘッドコーチ:ジョゼップ・クラロス・カナルス)
野本建吾
下山大地
白濱僚祐
成田正弘
下山貴裕
中山拓哉
ドワイト・コールビー
保岡龍斗
小野寺祥太
ジャスティン・キーナン
カディーム・コールビー
谷口大智
長谷川暢

・A東京(ヘッドコーチ:ルカ・パヴィチェヴィッチ)
小島元基
齋藤拓実
安藤誓哉
馬場雄大
正中岳城
ザック・バランスキー
菊地祥平
竹内譲次
田中大貴
ジャワッド・ウィリアムズ
ミルコ・ビエリツァ
アレックス・カーク
シェーファーアヴィ幸樹

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