2019.03.22

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、得意の速攻と3Pでアルバルク東京の堅いディフェンスを粉砕できるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

アルバルク東京vs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(@アリーナ立川立飛)
第1戦:3月23日15時5分、第2戦:3月24日15時5分

 1月から続いていた連勝が前々節に「11」でストップしたアルバルク東京秋田ノーザンハピネッツと対戦した前節、1戦目は一時10点ビハインドを背負う不安な立ちあがりだったが、その後はファウルの多い秋田の弱点をしっかり突き、粘る相手を8点差で振りきった。2戦目も前半は突き放しきれない展開ながら、後半は古巣を相手にハッスルした安藤誓哉の連続得点で主導権を握り、最後は20点差をつけた。前々節まで4試合連続で1ケタ、そのうち3試合までがわずか2得点だった安藤は1戦目で12得点、2戦目で21得点。5試合欠場から復帰した小島元基も2戦計16得点と、司令塔2人が復活をアピールした格好だ。星4つの差がある東地区2位の栃木ブレックスを追撃する態勢は整いつつある。

 今節の相手は名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。前節はサンロッカーズ渋谷をドルフィンズアリーナに迎え、1戦目は終盤の劣勢から残り34秒で2点差に迫り、その後スティールで追いつくチャンスを迎えながらものにできず黒星を喫した。しかし2戦目は、前日27得点のクレイグ・ブラッキンズがこの日も28得点。さらに、ヒルトン・アームストロングが14得点に加えてオフェンス10本を含む24リバウンドとゴール下で猛威を振るい、日本人選手も3人が2ケタ得点を挙げて88得点の快勝だった。西地区2位の京都ハンナリーズも1勝1敗で、2勝差を追う状況は変わっていない。

 ともに地区2位浮上を狙う顔合わせだが、ワイルドカードも含めたチャンピオンシップ進出枠に近いのは勝率の高いA東京であり、より地区2位を目指す必要があるのは名古屋Dのほうだ。次々節に控える京都とのレギュラーシーズン最後の直接対決までは、最低でも今の差を維持しなければならず、京都戦も含めた残り試合に向けて波に乗るためにも、得意の速攻と3ポイントでA東京の堅いディフェンスを粉砕したい。昨季試合終了間際で逆転劇を演じた相性の良さを発揮できるか。

文=吉川哲彦

■ロースター
・A東京(ヘッドコーチ:ルカ・パヴィチェヴィッチ)
小島元基
齋藤拓実
安藤誓哉
馬場雄大
正中岳城
ザック・バランスキー
菊地祥平
竹内譲次
田中大貴
ジャワッド・ウィリアムズ
ミルコ・ビエリツァ
アレックス・カーク
シェーファーアヴィ幸樹

・名古屋D(ヘッドコーチ:梶山信吾)
中務敏宏
笹山貴哉
張本天傑
安藤周人
中東泰斗
ジャスティン・バーレル(インジュアリーリスト)
クレイグ・ブラッキンズ
満田丈太郎
小林遥太
菊池真人
笠井康平
マーキース・カミングス
木下誠
ヒルトン・アームストロング

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