2019.03.23

連敗避けたいライジングゼファー福岡、戦列に戻った薦田拓也の奮起に期待

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

ライジングゼファー福岡vs富山グラウジーズ(@飯塚第1体育館)
第1戦:3月23日18時5分、第2戦:3月24日14時5分

 前節はbjリーグ参入の同期でもある琉球ゴールデンキングスと相まみえたライジングゼファー福岡。1戦目はオフェンスが55得点と振るわず、徐々に突き放されて最後は27点差という完敗だった。2戦目は相手に18ターンオーバーを犯させるなどしてロースコアに持ちこんだが、残り15秒で同点とした後に痛恨のファウル。フリースローを決められて2点差の惜敗を喫した。今節は他地区との最後の対戦となる富山グラウジーズ戦。次節には現時点で勝率で並んでいる滋賀レイクスターズとの直接対決があり、富山に土をつけて手応えを得たい。

 一方、“借金”「1」で前節を迎えた富山は、昨季最終節で煮え湯を飲まされた滋賀に連勝でリベンジを果たした。1戦目は相手の外国籍選手が1人退場となったこともあり、40分間を通じて相手オフェンスを機能停止に追いこんで47失点。持ち前のオフェンス力も遺憾なく発揮し、青野文彦のB1初得点を含むベンチ登録選手全員得点で103得点を挙げる大勝だった。一転して2戦目は相手の3ポイント攻勢に悩まされたが、点の取り合いの末に4点差で逃げきった。相手のフィールドゴール成功率の高さも手伝ってリバウンドが22本と極端に少なかったが、それでも勝ちきって再び白星先行に戻したことは大きい。

 残留プレーオフ回避へ後がない福岡は、連敗だけは避けなければならない。ディフェンス力のあるチームを崩せないことが多い中、失点数がリーグで2番目に多い富山との対戦は得点を伸ばすチャンス。外国籍選手が軸になることは大前提だが、3月に入ってようやく戦列に戻った薦田拓也にも奮起を促したい。対する富山のキーマンは前節2戦とも2ケタ得点の阿部友和。今季阿部が得点を2ケタに乗せた試合は9勝2敗。裏を返せば、福岡にとっては阿部を止めることが勝利への近道ということになる。地元福岡県への凱旋で気合い満点で臨むであろう阿部の出来が勝敗を分けることになりそうだ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・福岡(ヘッドコーチ:ボブ・ナッシュ)
遥天翼
山下泰弘
小林大祐
薦田拓也
波多野和也
エリック・ジェイコブセン
津山尚大
青木ブレイク
石谷聡
城宝匡史
加納誠也
デクスター・ピットマン
マーカス・ブレイクリー
鈴木龍雄

・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ
アラン・ハーンドン
船生誠也
阿部友和
山田大治
水戸健史
宇都直輝
比留木謙司
大塚裕土
葛原大智
青野文彦
ジョシュア・スミス
前田悟
松山駿

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