2019.03.27

今季3度の対戦はすべて栃木ブレックスに軍配、秋田ノーザンハピネッツは保岡龍斗と中山拓哉がキーマン

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

■栃木ブレックスvs秋田ノーザンハピネッツ(@ブレックスアリーナ宇都宮)
3月27日19時5分

 前々節の1敗で、千葉ジェッツとの差が1つ開いてしまった栃木ブレックス。前節はアウェーで横浜ビー・コルセアーズと対戦し、やや苦しんだ印象はあったものの2勝を持ち帰った。次節は今季最後となる千葉との直接対決で、東地区首位の座を奪い返すチャンス。今節は戦い方を再確認した上で、次節に勢いをつなぐ勝ち方をしたい。

 横浜戦では、2戦ともジェフ・ギブスに代わって起用されたアンドリュー・ネイミックが良い仕事をした。2戦計15リバウンドに加えて8本ものブロックを浴びせ、リムプロテクターとしての役割を完遂。得点面でも、1戦目は6得点止まりながらそのすべてがダンクによるもの。12得点を挙げた2戦目も4本のダンクを見舞っている。もちろん、2戦続けて29得点をマークし、リバウンドも2戦計32本にのぼったライアン・ロシターの活躍も忘れてはならない。

 前々節にアルバルク東京、前節に千葉と戦い、今節栃木に挑むのは秋田ノーザンハピネッツ。千葉戦は2戦とも60点台に抑えられ、大差での敗戦だった。1戦目は保岡龍斗が18得点と活躍したが、得点源のジャスティン・キーナンが今季2番目に少ない10得点に終わったのが痛かった。一時は減少の兆候も見られたターンオーバーとファウルの数が、リーグ内で突出していたシーズン序盤の水準に戻ってきており、次節にはA東京、次々節には千葉と再び相まみえる厳しい日程とあってその改善は急を要する。

 今季3度の対戦はすべて栃木に軍配が上がっているが、そのうち2度は4点差以内と秋田がよく粘った印象もある。ただし、その2度はいずれもホームゲームであり、アウェーで戦った第16節は25点差をつけられた。やはりアウェーとなる次節に向けて良いイメージを持つためにも、栃木が誇る「ホームの圧」を克服することも重要なミッションとなる。過去3度の対戦のうち2ケタ得点を各2度挙げている保岡と中山拓哉が、アリーナのムードを変えることができるか。

文=吉川哲彦

■ロースター
・栃木(ヘッドコーチ:安齋竜三)
田臥勇太
ジェフ・ギブス
比江島慎
遠藤祐亮
竹内公輔
アンドリュー・ネイミック
渡邉裕規
鵤誠司
橋本晃佑
ライアン・ロシター
栗原貴宏
山崎稜
喜多川修平
長島蓮

・秋田(ヘッドコーチ:ジョゼップ・クラロス・カナルス)
野本建吾
下山大地
白濱僚祐
成田正弘
下山貴裕
中山拓哉
ドワイト・コールビー
保岡龍斗
小野寺祥太
ジャスティン・キーナン
カディーム・コールビー
谷口大智
長谷川暢

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